シャープ博士と言えばノーベル経済学賞受賞者で、現在の投資理論の基礎を築いた研究者ですが最近、「従来のアセット・アロケーションには問題がある」という内容の論文が出ていたようです(「Adaptive Asset Allocation Policies」, Financial Analysts Journal Volume 66 Number 3, May/June2010)

日本の財政危機に備える 国の借金がこのまま増え続けるとどうなるのか MONEYzine
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それではメモメモ・・・。
まずはシャープ博士はその論文の中で、従来のアセット・アロケーションには以下の様な問題があると指摘している部分を抜粋

従来のアセット・アロケーションの問題点について

  • 従来のアセットアロケーションは、投資比率を維持するためのリバランスによって必然的に逆張り戦略になる(パフォーマンスが悪かったものを買い増し、パフォーマンスが良かったものを売る)
  • すべての市場参加者が同時に安いものを買い、高いものを売るという逆張り戦略を取ることはできない(構造的な矛盾)
  • マーケットが大きく上昇または下落する時は、逆張り戦略はマーケット平均よりもパフォーマンスが悪くなる
  • 自分以外の参加者が十分な情報を持たず、合理的な行動を取れず、かつ自分だけが市場の天底のタイミングを知っているということが暗黙の前提となっている・リバランスにかかるコスト負担が大きい

上記の問題を修正するには、市場の構成比率の変化に応じた順応的なアセット・アロケーション戦略にする必要があるとのこと

順応的なアセット・アロケーション戦略・・・TAA?一般的な個人投資家にとって生活の質を下げる気もします
それによってパフォーマンスが上昇する可能性もあれば低下する可能性もある「楽しむ」領域に入ります

次にリバランスについて

  • 日本株は今後さらに下がり、外国株はさらに上がるかもしれない
  • リバランスのタイミングが日本株の底、外国株のピークとは誰にも分からない・市場参加者全員が日本株を買いたがり、外国株を売りたがると取引相手がいない
  • リバランスの取引コストは一般に大きい
※引用元では下落した日本株と上昇した外国株でのリバランスの手法について紹介

シャープ博士の提案は、「市場全体の構成比に基づいて当初の投資比率を決めるなら、その後の市場規模の変化に比率を合わせれば良い」・・・?

リバランスが不要??? 年に1~2回のリバランスはパフォーマンスの上昇に貢献するような話を聞いたことありますが・・・。
それとこのMONEYzine記事はパフォーマンスについて「リターン」を前提に書いているような気がします
リバランスの取引コストについても投資家はリスクとコストを天秤にかけてから実行するでしょうし
論文の趣旨はもしかしたらニュアンスがチョット違うのか?って疑いも持ってしまいます

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