地震国日本で防災対応型の超高層タワー型マンション増設は適切か?(ホンネの資産運用セミナー)では「日本はこれから人口が減少する。そんなときに、わざわざ都市の防災能力を落とす必要があるのだろうか?超高層タワー型マンションは地震の多い日本には適していないのではないか?」
昔から自分も漠然と考えていたことでしたが森ビル社長の森稔さんがこれの回答と思われることを本で書いていたのでメモ
東京が直面する課題

  • グローバル化への対応
    魅力的な観光資源やイベント、交流や協働の場、グローバル・スタンダードレベルでの心地よい住環境やビジネス環境が不可欠

  • 知識情報社会への転帰
    知的創造活動は仕事と生活がシームレスである。ワーク・ライフバランスという面からも、工業化社会の用途分離型の都市構造を用途複合型に転換し、より多くの人が職住近接型の暮らしを実現できるようにしなければならない

  • 地球温暖化への対策
    東京は都心が十分に高度利用されず、郊外まで延々と建物が建て詰まってしまっている。「平面過密、垂直過疎」の都市構造は膨大な移動エネルギーがかかるうえ、自然環境にもつながる。受託の寿命も短く、スクラップ・アンド・ビルドによる資源の無駄遣いも多い。
    日本の優れた環境技術や建築技術を結集し、世界に先駆けて、都心をエネルギー効率の高い環境共生型の超高層都市に再生したい

  • 地震リスクへの対応
    いま、求められているのは、震度7クラスの地震でも、「逃げ出す」のではなく「逃げこむ」街に転換する首都再生プロジェクトに一刻も早く着手することだろう。
    具体的には敷地の統合を誘導し、建物だけでなく都市インフラも併せて耐震性に優れた立体的な街に造り替える。防災施設や備蓄倉庫を備えた「逃げこむ街」を随所に創ることで、都市全体の安全性も高まる

  • 少子高齢化、生産人口減少への対応
    就業機会は都心に集中しており、都心で職住近接の暮らしが可能になれば、働く意欲のある高齢者や子育て中の女性も働きやすくなる


5つの課題を解決する具体的な都市モデルとして森ビルでは「ヴァーティカルガーデンシティ」(立体緑園都市)を提唱しています
「六本木ヒルズ」はこの構想に基づいているようで震災を経てこの思いは更に強くなった模様

ヴァーティカルガーデンシティの特徴、効果などをメモ

  • 細街路で細分化された敷地を統合し、2~10ha単位で開発
  • 容積率を高める代わりに、建ペイ率をごく低く抑える
  • 地下空間の利用
  • 地下や人口地盤などを活用した移動手段の棲み分け
  • 多彩な都市機能を縦に重ねることで、徒歩で用が足せるコンパクトシティを実現
  • 「刺激」と「癒やし」、両方の要素を街の随所に配置する
  • グローバル化に対応した24時間活動できる都市に
  • 街全体がオープンマインドで情報発信力のある街であること
  • エネルギー自給自足型都市
  • 街の運営手法=タウンマネジメント

今回の震災で安全性やエネルギー自給自足の仕組みが注目され「六本木ヒルズ」のような都市構想に多くの指示を得ているようです
森社長は東京を中心に話を展開しましたが都市機能を集約したコンパクト化など地方都市の活性化や被災地の復興に通ずる部分もあるとのこと

未来の都市モデルは集住が鍵に続く

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