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自分でやさしく殖やせる 「確定拠出年金」最良の運用術を読みました

自分でやさしく殖やせる 「確定拠出年金」最良の運用術自分でやさしく殖やせる 「確定拠出年金」最良の運用術
(2014/05/22)
岡本 和久

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序盤は資産運用について基本的な要点とともに確定拠出年金制度の紹介と活用方法がありますが第5章から『バリュー平均法』という積立方法について書かれています
4章までと5章からは別の本ではないか?というほどに内容が様変わりするので5章以降のバリュー平均法について重点的に考えてみました
バリュー平均法とは

バリュー平均法とは相場の変動を利用して収益をアップしていく投資法です(P.201)
通常言われているドルコスト平均法は毎月一定金額によるコツコツ積立方法ですがバリュー平均法とは目標金額(リターン)を一定させるために定期的に資金を投入していきます
※バリュー経路や計算方法など詳しくは本書を参照してください

ザックリ書くと目標達成金額に対してプラス推移であれば積立金額が少なくなりいつか来る暴落などによるマイナス時期へのキャッシュ待機となるのが特徴です
同じ積立投資でも手間がありアクティブなのですが少しだけ高度化することでリターンはさらにアップする可能性があるようです(P.182)

バリュー平均法の実用は難しい

読みながら思ったのはバリュー平均法の実用は難しいのではないかってこと
なぜならば下落相場が続く場合は積み上げていたキャッシュが枯渇するのですがその場合は毎月の予定積立金額を超えた資金を用意調達しなければならないからです

バリュー平均法を完全に理解したわけではありませんが印象としては年金基金に近い
年金基金とは過去記事でこのように紹介しています

国民年金基金とは確定拠出で確定給付という年金です
リターンは保証して掛金もまた一定額というカラクリには上記のように必要な積立金に対して不足がある場合に自分ではない誰か(新規加入者)が利回り低下など損を背負います


バリュー平均法は積立(キャッシュ)不足の場合は自分で調達するから年金基金のように確定拠出ではないのではないか?とも思われます
しかし年金基金は自分ではない誰か(未来の受給者の予定利回り引き下げ)に負担が行くだけで全体のパイで見ればリターンを確保するのは同じ
企業年金で言えば代行割れを埋めるのは加入している会社

バリュー平均法は一本調子の下落が長期間続くと、毎期ごとに投資しなければならない金額が増加してしまう問題が生じます(P.193)

このマイナス期が一時的な状況ならば確保していたキャッシュで事足りるでしょうし相場の変動を利用して収益をアップすることが可能ですが自分自身の年齢や資産残高、収入や積立可能金額などをバリュー平均法に対応させていく必要があります

そういう意味ではバリュー平均法の実用は難しく上級者向けですがアクティブな積立として面白い
本書によるとACWI(全世界株式指)による検証結果では大きな成果が得られています

これから先も同様の結果がでるとは限りませんがコツコツ積立だけでは退屈だと気になっている人には本書の内容をよく理解したうえで実践してください

本としてバリュー平均法が紹介されたのはおそらく初とのことですが似たようなアイデアは投信ブロガーが検証したことがあるのでこちらも参考にしてみてはいかがでしょうか

「変則型ドル・コスト平均法」の利用について|Kapok の資産運用
「含み損=積立額多め」「含み益=積立額少なめ」のシミュレーション (日経平均&ダウ平均)|吊られた男の投資ブログ
損益状況にあわせて積み立て投資額を変動させることはよろしいのではないでしょうか|資産運用でスーパーカーを手に入れよう!

実際にバリュー平均法と酷似した投資家さん(防衛軍法と命名)
長期投資のしくみ(防衛軍法)|国内ETFで資産運用♪

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