グラフが書かれたプレゼン資料を指さす

申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。を読みました

ブクログでもレビューを書きましたが記事タイトル『キャリア30年の経営コンサルタントが従来のマネジメントの考え方で真実だと思えたこと』の件で書き残しておきたいメモがあったのでこのブログで残しておきます


読んでいると経営コンサルタントによるコンサルタント批判に見えてくるけれど実際は現状のコンサルタントの問題点の指摘とコンサルタントとの上手な付き合い方の本である

そもそも何故サブタイトル(コンサルタントはこうして組織をぐちゃぐちゃにする)にあるような刺激的なタイトルに向かうのかというとコンサルタントの得意なこと(論理的な分析、理論の構築)と欠けていること(実社会での経験)を理解していない経験者が必要以上にコンサルタントに依存している
著者の主張は『役に立たない経営理論に頼るのはやめて対話や人間関係の改善がビジネスに利益をもたらす』ということ

とはいえ『コンサルタントを雇わなければよかった』と『コンサルタントを雇ってよかった』はどちらにも普通にあること
使い方が大事であるしコンサルタントを雇う利点はもちろんある

この本は経営コンサルタントとして約30年のキャリアを持つ著者が『経験則』から導いたひとつの答えである
著者の法則が科学的に正しいと証明されたわけではないし人間が人間を扱う経営に正解はないのだから著者の法則を証明することも難しい

ただ文中にある『人間性に逆らって働くよりも、人間らしく働いたほうがずっとラクだ。さらに重要なのは、社員が人間らしく働ける社会のほうが、社員の人間性を奪うような会社よりも、成功する確率が高い。』(P.279)
これは核心をついているしブラック企業とは会社経営としては正しいが社員の幸福感としてはどうかという問題に繋がっている



(ここからはブログの本題)

著者は自分自身の30年にも及ぶキャリアとビジネス書や研究論文を大量に読み漁ってきた経験をもとに従来のマネジメントの考え方のなかで真実だと思えたことが2つほどありました

コンサルタント批判のようにも見える著書の中で真偽について「正」「証明されていない」「偽」と3種類にわけているのがこちらのまとめです

正しい理論、まちがった理論(P.307より)

(偽)
  • 業績給やインセンティブ報酬は従業員をやる気にさせ、会社の目標に向かって努力させるのに役立つ。
  • 数値目標や指標つきの目標は従業員をやる気のさせ、業績の向上に役立つ。
  • 年次業績考課、とくに評価スコアをつけることは。従業員の業績向上に役立つ。


(証明されていない)
  • 会社が成功するためには優れた戦略が必要だ。
  • リーダーになるためには一定の特性を備えていなければならない。


(正)
  • 人のマネジメントをうまく行うには、優れた対人スキルが必要である。
  • 従業員のための投資を行う企業は、行わない企業に比べて業績が良い傾向がある(研修その他の人材開発や士気を高めるような活動への投資)。



いかがでしょうか

著者の経験則からだしたひとつの答えですので科学的に証明されたわけではありませんが真偽の各項目の詳細や理由は本書の中に散りばめられています

会社経営者や管理職は一読してみて「自社ではどうか」「現状より良くなるアイデアはないか」「自身のマネジメントで間違いを犯してないか」などチェックしてみてはいかがでしょうか

申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。
(2014/03/26)
カレン・フェラン

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