プレゼン 資料 データ 分析

目次日米のモーニングスターでは投資信託の分配金情報に違いがある

タコ配ファンドと無分配ファンドは繋がっている仮説

ベンチマークをアウトパフォームするインデックスファンドは是か非か ←いまここ


国内外の株式などに投資する投資信託には、基本的にベンチマークが存在します。

アクティブファンドはベンチマークをアウトパフォームすることを目的(なはず)にした運用をおこない、インデックスファンドはベンチマークと連動することを目的(これは明確)にした運用をおこなっています。

ベンチマークとは、TOPIX(国内株式)やMSCIコクサイ(海外株式)など、あらかじめ決められた指数のことで、インデックスファンドは同じ値動きを目指して運用するってこと。

そのベンチマークと連動する単純明快なインデックスファンドですが、各社のインデックスファンドシリーズを見てみると、ベンチマークを常にアウトパフォームするファンドと、常にアンダーパフォームするファンドに分かれます。

(参考記事)吊られた男の投資ブログさんより
多くのインデックスファンドの成績はベンチマークを上回る|2012年06月19日
各インデックスファンドのベンチマークは配当込み?配当除く?|2014年09月19日

どちらのファンドがいいのか


結果としては同じ(なはず)です。

 ベンチマークをアウトパフォームしたファンドはこのようになっています。
 ベンチマーク配当抜き指数 < インデックスファンド+配当-運用コスト

 ベンチマークをアンダーパフォームしたファンドはこのようになっています。
 ベンチマーク配当込み指数 > インデックスファンド+配当-運用コスト

運用コストの大きさだけベンチマークから劣るという意味ではインデックスファンドはシンプルな考え方ですし、他社のインデックスファンドから劣った分だけ取り返そうとする運用をしてしまったら、それはもはやアクティブでしょうしね。

(込み)どちらが誠実なのか(抜き)


インデックスファンドと上場しているETFとの使われ方にもよります。
個別株式と同じく、「買い」からも「売り」からも可能なETF(上場投資信託)では、配当込み指数に連動される場合は、売りから入る投資家にとってアンフェア(マイナスサム)な投資対象となってしまいます。

ETFは一般的な投資信託と違い、上場審査基準、適時開示基準、上場廃止基準、資産の裏付け…多くの規則が存在します。
その中でも、ETFは信託の計算期間中に得られた配当等の収益から費用を差し引いた全金額を、分配金として払い出すよう定められています。

仕組みとして、配当込みベンチマークの設定も無分配ETFもできません。
ETNでは、無分配ファンドが可能なのですが様々な問題もあります(該当記事)。

トータルリターン時代は配当込み指数


2014年12月1日(月)から、「投資信託のトータルリターン通知制度」が始まります。

このトータルリターン通知制度は義務なので、どこ販売会社でも自分の証券口座のポートフォリオを確認すると投資信託の初回購入時から、追加購入・一部解約、分配金の受取りをすべて反映した現在の合計損益(評価額)がわかるはずです。

これにより毎月分配型投資信託や元本を取り崩しているタコ配ファンドはあきらかに成績の悪い結果が表示されますので今後のファンド開発や販売が変わっていく可能性があります。

(参考記事)
投信トータルリターン通知 12月から新制度、楽天は先行サービス|SankeiBiz
毎月分配型投信の誤解解消? 投信のトータルリターン通知サービスの提供が始まる|梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー
トータルリターン|楽天証券

投資信託は配当込み指数を共通ベンチマークがいい


上記「どちらのファンドがいいのか」では、結果は同じと書きましたが、健全な投資信託を考えた場合、分配金という制度そのものがイラネという結論(該当記事)に至っています。

ネット証券で投資できる低コストなインデックスファンドでも(配当抜き)と(配当込み)が混在する現在は統一基準があってもいいのではないでしょうか?

アクティブファンドにとっても、分配金政策によって売れ筋が決まってしまう現在の投資信託の事情は異常であることに気付いたほうがよいでしょう。

アクティブリスクをとらない(インデックスファンドと似たような運用内容)、アクティブファンドが多すぎる現在では、配当込み指数をベンチマークにしたほうがよいのです。

なぜならば、アクティブリスクをとらないアクティブファンドにとって、分配金を吐き出した後の基準価額がベンチマークと同程度に合わせれば、基準価額しか見ないファンド保有者を騙すことも可能だからです。

投資信託のトータルリターン通知制度によって変わっていくのかは興味深いところです。

まとめ


3部作として続けてきたシリーズですが、最終的に言いたいことはこれです。

  • 日本の投資信託の分配金は米国と違って元本取り崩しを黙認している悪習がある
  • 日本にはタコ配という異常事態と無分配ファンドという奇跡を黙認してきた
  • 今後もガラパゴス的な分配金ルールが続くのであれば、タコ配を公認しているのと同様に無分配ファンドも認めよう

そして、記事タイトルのベンチマークをアウトパフォームするインデックスファンドは是か非かは、配当抜き指数をベンチマークにしているインデックスファンドファンドが配当込みの運用成績を目標にしている場合は『是』です。

あぁ~!ややこしい!

スポンサーリンク

 カテゴリ
 タグ
None