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iFreeインデックスシリーズがSBI証券と楽天証券で販売されました。

どのファンドをみても業界最安値級の低コストを実現した注目のインデックスファンドなのですが、個人的に注目しているのがiFree8資産バランスです。

「iFree8資産バランス(信託報酬0.23%)」は「eMAXISバランス(信託報酬0.50%)」と非常に似ている国内外の株式・債券・不動産(REIT)の8資産に均等投資するバランスファンドなのですが、安いという理由だけで「eMAXISバランス」から積立を変更するには躊躇してしまうような違いもあります。
気になるポイントは新興国株式にある

時価総額がいいとか均等配分がいいなどの主義主張は好みの問題なので今回の話題にはしません。

投資対象も資産配分も同じである「iFree8資産バランス」と「eMAXISバランス」の違いは新興国株式がインデックスなのかスマートベータなのかです。

さらに指数を提供するのがMSCIとFTSEと違うので指数提供会社の違いによる弊害もあります。

FTSE RAFIエマージング インデックスに妥協するかどうか


iFreeインデックスシリーズの新興国株式のベンチマークは「FTSE RAFIエマージング インデックス」ですので「iFree8資産バランス」の新興国株式部分も当然「FTSE RAFIエマージング インデックス」となります。

 参考  ファンダメンタル・インデックスは難しい(2012.07.25)

偶然にも4年前に「FTSE RAFIエマージング インデックス」について書いたことがあるのですが当時の感想はよくない印象でしかありませんでした。

いまになって再検討してみると…やはり基本的な新興国株式インデックスのほうが売買回転率の低さや業種や国数の分散が効いているなどの理由で良いという考えは変わりません。

FTSE RAFIエマージング インデックスについてkenzさんの記事が詳しく書かれています。

FTSE RAFIエマージング インデックスの中身 国別構成比率や過去のリターンを確認 - インデックス投資日記@川崎
FTSE RAFIエマージング インデックスは、(一般的な時価総額比でなく)企業の財務データであるファンダメンタル指標(売上高、キャッシュフロー、株主資本、配当)を元に投資投資比率を算出するスマートベータ指数です。

FTSEエマージング・インデックスの新興国22ヵ国972銘柄構成に対し、FTSE RAFIエマージング インデックスは13ヵ国364銘柄構成と、分散は大きく劣ります。

FTSE RAFIエマージング インデックスの中身 国別構成比率や過去のリターンを確認 - インデックス投資日記@川崎



先進国MSCIと新興国FTSE…指数の違いにより韓国が消えた


「iFree8資産バランス」の海外株式部分は先進国(MSCIコクサイ指数)と新興国(FTSE RAFIエマージング インデックス)と指数提供会社が違っています。

指数の違いにより採用する国が違えば国別構成比率も違ってくるのは当たり前です。

先進国(MSCI)と新興国(FTSE)でもっとも大きな違いとなるのは韓国の扱いです。
MSCIでは韓国は新興国でありFTSEでは先進国に分類されているので海外株式部分について指数提供会社を揃えないと問題が起こります。

先進国(MSCI)と新興国(FTSE)の場合は韓国に投資できません。
先進国(FTSE)と新興国(MSCI)の場合は韓国を2重に投資してしまいます。

 参考  時価総額だけでは先進国と呼ばれない 株式市場や通貨の国際化(2015.11.29)

上記リンクに書いたとおりMSCIにおける韓国の先進国入りにはハードルがあります。

新興国株式に含む22~23ヶ国中の1国だけ話なのですがMSCIエマージングインデックスにおける韓国比率は15%前後あり中国に次ぎ2位の規模なので無視するには大きな存在です。

それでもこの低コスト(信託報酬0.23%)は魅力的すぎて悩む


「iFree8資産バランス」の海外株式部分について新興国株式がスマートベータなのは、運用会社である大和証券投資信託委託に新興国株式のマザーファンドが育っていないのかもしれません。

もしも運用会社に新興国株式のマザーファンドがない場合は規模の問題で現物の株式より先物を選ばなくてはならない事もありえます。

新興国株式ベンチマークの理想は「MSCIエマージングインデックス」だけど結果として「FTSE RAFIエマージング インデックス」になっている現状にどう折り合いを付けられるか。

もちろん「eMAXISバランス」と比較して信託報酬が半分以上も安くなっているバランスファンドでありますし、リターンは不確実ですがコストは確実な存在ですので信託報酬が安いことを理由に積立先を変更するのは正しいです。

「iFreeインデックスシリーズ」だけでみても「iFree8資産バランス」の信託報酬(0.23%)ってバラ売りの投資対象の「iFreeインデックスファンド」を均等に買う(0.245%)より低コストになる大きな魅力があります。

大事なのは上記の違いを理解したうえでiFree8資産バランスに投資するってことでしょう。

ちなみに現在の自分は「eMAXISバランス」ではなく「ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)」なのですが、今回の「iFree8資産バランス」は前向きに検討しているけれど新興国株式のベンチマークに不満もあるので未定という曖昧な状態です。

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