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日本人だから株式投資をするにしても、東証に上場している国内銘柄の投資や、投資信託に日経225やTOPIXを投資の第一に投資するというのは過去の環境での話です。

低コストな外国株式インデックスファンドが出揃ってきた現状では、国内株式アセットクラスである日経225やTOPIXに連動するインデックスファンドよりも、外国株式インデックスファンド(先進国)を基本にするほうが重要です。

自分自身もそうしています。
なぜ日本人だけど外国株式インデックスを基本にしているのか考えてみました。

eMAXISの先進国株式とTOPIXを比較


eMAXISの先進国株式とTOPIXを比較
青 eMAXIS先進国株式インデックス 赤 eMAXISTOPIXインデックス
画像元 ヤフーファイナンスより

eMAXISの先進国株式とTOPIXは設定日が2009年10月28日。
現在まで無分配で運用されていますので、両ファンドとも配当込みのトータルリターン状態。

株式ファンドだけあって、どちらも値動きは大きいですが、どちらかと言うと青色の「eMAXIS先進国株式インデックス」のほうが値動き(リスク)がマイルドに見えます。

GPIFで見る期待リターンは外国株式に軍配


 参考  ネットで入手可能な、期待リターンとリスク、相関係数データ(2014年7月)|投信で手堅くlay-up!(インデックス投資ブログ)

GPIF(1973年~2012年)データ国内株式 4.8%(期待リターン) 22.48%(リスク)
外国株式 5.0%(期待リターン) 22.48%(リスク)
外国債券 3.2%(期待リターン) 12.90%(リスク)
外国株式 5.0%(期待リターン) 22.48%(リスク)
短期資金 1.9%(期待リターン) 3.59%(リスク)

じゅん@さんの記事によると、GPIF(1973年~2012年)データではリスクは同水準ですが、リターンは外国株式のほうが魅力的となっています。

わたしのインデックスによる指数の長期比較


こちらは長期的な期待リターンではなく、ベンチマークやファンドなど実際のリターン比較。

TOPIX トピックス (配当込み)MSCI コクサイ・インデックス (KOKUSAI) (円)の2016年10月末時点での比較です。

MSCI コクサイ・インデックス (KOKUSAI)は配当込みの円ベースとなっています。


TOPIX(配当込み)MSCI コクサイ
リターン (%)リスク (%)リターン (%)リスク (%)
3か月6.34.912.9
6か月513.90.610.7
1年-8.619.1-11.716.6
3年7.4176.716.3
5年15.118.416.416.9
10年0.519.43.721.3
15年3.6185.719.5
20年0.918.16.619.4
30年1.219.67.718.8
※わたしのインデックスより作成

短期的にはアベノミクスなど国内株式が活気に満ち溢れていたので、リターンも良かったのですが、長期になるほど外国株式(MSCIコクサイ)のリターンが安定しながら良い結果となっています。

リスク(価格の値動き)は、TOPIXもMSCIコクサイも期間によって勝ち負けの結果が僅差で変わるので、同程度と言ってもよいでしょう。

TOPIX(配当込み)のリターンが長期になっても浮き沈み激しく安定しないのは、30年前がバブル絶頂期の1986年だったことを考慮しても気になるところです。

単一国の国内リスク集中より23ヶ国に分散された先進国


TOPIXは当たり前ですが国内株式アセットクラスですので、銘柄こそ東証に上場されている銘柄数で分散されているとは言え、日本の株式市場という観点では集中投資しています。

MSCIコクサイは、先進国24か国から日本を除いた23ヶ国で構成されています。
すべて外国株式ですから様々な国の為替リスクを負うことになります。

為替リスクはないけれど国内集中]と[為替リスクはあるけれど23ヶ国に分散]はどちらがリスクが高いと言えば、GPIFの数値を見てもわたしのインデックスによる指数のデータを見ても同程度。

リスクは同程度ですが、リターンを比較してみると、GPIFの数値を見てもわたしのインデックスによる指数のデータを見てもMSCI コクサイのほうが長期になるほど安定しながらも高いリターンを出しているのがわかります。

結果論で見たからこうなった…というわけではありません。
日本を除いた23ヶ国の30年間には、日本のバブルほどではないにしても、非常に高いリターンを記録した年や、不景気のどん底だった時期だって当然あります。

しかし、それら景気循環は23ヶ国の分散によって凸凹の大きさが打ち消し合うのです。
為替リスクもまた然りで23ヶ国の分散によって凸凹の大きさが打ち消し合うのです。

リターンが安定しながら高い理由や、為替リスクがあるのに国内株式アセットクラスとリスクが同水準の理由は、単一国に集中していないからなのでしょう。

まずは海外株式、次に国内株式、この発想もいずれ古い感覚になるかも


偉そうに書きましたが、普段このブログをはじめとした投信ブログや本・新聞コラムなどを読んでいる人にとっては、目新しいことでも何でもなくて当たり前かもしれません。

これは知っているから、あとは比率だけを知りたい人もいることでしょう。

リスク・リターンの計測結果から5:5や4:6なんて比率もあります。
世界の時価総額にならって1:9の比率でポートフォリオを作成する人も。

最初から海外ETFのVT(全世界株式)に投資しているから気にならない人も。

将来的には、VTのような超低コストインデックスファンドの登場があれば株式アセットクラスは考えることも不要になるかもしれません。

それができる可能性があるのは、新興国株式のマザーファンドがキチンとある「たわらノーロード」が本命のような気もしますが、まだ日本も新興国も含めた全世界株式インデックスファンドは存在していないので、どこが最初にリリースしてくるのかは注目しています。

外国株式インデックスを資産運用の基本に


為替リスクはないけれど国内集中] < [為替リスクはあるけれど23ヶ国に分散

指数の長期データやGPIFの期待リターン・リスクでも書かれているように、重要なことはリスク資産には外国株式インデックスを資産運用の基本にしていくことです。

もちろん時期によっては、近年の日本のようにパフォーマンスが高い時期もあります。

それでも、より確実なリターンを求めるなら、TOPIXや日経225などの国内株式アセットクラスより、先進国株式のMSCIコクサイを投資の軸に考えたほうがいいです。

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