ウサギとカメ

はちどうきゅうどうさんのブログ「アメリカ株でアーリーリタイアを目指す」で、長期投資ではインカムゲインの重要だということを再認識できる良記事がありました。

 参考  長期投資では配当が重要~GPIF運用収益の53%が利子配当~|アメリカ株でアーリーリタイアを目指す

インカムゲインとは、株式投資の配当金、投資信託(ETF含む)の収益分配金、不動産投資の家賃収入、銀行預金の利息などを指します。
キャピタルゲインとは、株式・債券・投資信託などを安く買って高く売るというように、保有している資産を売却することによって得られた売買差益を指します。
GPIFの2016(平成28)年度運用状況については自分もブログ記事を作成しましたが、インカムゲイン割合を着眼点にした記事は素晴らしいの一言です。

累積収益利子・配当インカムゲイン割合
2001年度-58745378-
2002年度-3040511896-
2003年度1851120211109%
2004年度446383127070%
2005年度1342584474933%
2006年度1737036115535%
2007年度1185258116468%
2008年度25043103157412%
2009年度116893125094107%
2010年度113894146026128%
2011年度139986166367119%
2012年度25220918610774%
2013年度35441520751859%
2014年度50733823005045%
2015年度45423925547456%
2016年度53360328080853%
長期投資では配当が重要~GPIF運用収益の53%が利子配当~(アメリカ株でアーリーリタイアを目指す)をもとに作成

例えば、株式配当が2%の銘柄とか株式や債券ETFの分配金が2%という利回りを見ると、インカムゲインの収益は地味に感じてしまうかもしれません。

安く買って高く売る(信用取引による空売りの場合は逆の行動で収益も)というようなキャピタルゲインのほうが、株式の場合だと年間で+10~20%のリターンを達成することも普通にあります。
株価急落で落ちたナイフをうまく拾えた場合、数日や数週間で+10~20%を確保することも可能。

しかしインカムゲインの現実は地味でもなんでもなく、着実に足し算で積み上がるインカムゲインが長期投資にとって重要であることが、はちどうきゅうどうさんの作成した表を見るとわかります。

これはキャピタルゲインには、損失となるキャピタルロス(売買差損)が起こる可能性もあることに対して、インカムゲインの場合には無配こそあれ損失となることがないからです。

 参考  長期投資になるほど配当が重要になっていく

過去に自分のブログ記事でもインカムゲインの重要性について書いたことがあります。

以下は「S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス 指数ハンドブック 2014」の「配当インデックスのメリット」より引用したものです。
長期的に見ると、株式のトータルリターンの中で配当収入は重要な役割を担っています。
1926年以降、株式のトータルリターンに占める配当の割合は約3分の1となっています(S&P500Rを基準に算出)。
より長期の投資スパンで見た場合(1802年から2002年)、株式の年率リターン7.9%のうち5.0%は配当収入によるものです。

長期投資になるほど配当が重要になっていく



以下は「株式投資の未来~永続する会社が本当の利益をもたらす」より引用したものです。
1871年から2003年にかけて、インフレ調整ベースで、株式の累積リターンの97%は、配当再投資が生み出してきた。キャピタルゲインが生み出した部分は3%にすぎない。

長期投資になるほど配当が重要になっていく



もちろんキャピタルゲインのことを無視しましょう…というわけでもありません。
キャピタルゲインとインカムゲインをの両方を意識してみることが長期投資では重要です。

むしろトータルリターンとは、ウサギのようなキャピタルゲインとカメのようなインカムゲインという、2つの性質を併せ持った存在である…ということ。

記事タイトルにある「ウサギとカメ」とは、足の速いウサギと遅いカメが競走をする物語。
カメの歩みが遅いけれど、着実に真っ直ぐ進む。
カメを待とうと早いウサギが油断して居眠りをしていたら抜かれていたという話です。

説明するまでもなく日本人なら誰もがザックリ説明できる有名なお話です(^^)
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