アマゾン・ドット・コムの心臓部である物流センターの潜入ルポルタージュ
アマゾンと言えばもはや日本最大の本屋さん。
しかし売上も利益も公表しないのは現在も変わらず秘密主義なので現場でアルバイトをするというインサイダーでさえ具体的な数値がわからない徹底ぶりの謎の企業のひとつ
アマゾンは良くも悪くも米国を強く感じられるニューエコノミーでしょう。
市川の物流センターでアルバイトをやればアメリカ型の階層化社会なんかは身を持って知ることのできる機会とも言える。
読んでみて気になったところがあって、P.78のアルバイトだけでなく本体のアマゾンも日通も長続きしない話の続きにある業界関係者のくだり

「アマゾンは正社員の定着率もよくないですからね。とくにできる人ほど独立したり、ほかの会社に移っていきます。それを見ると、つくづくアマゾンは人よりシステムでもっている会社なんだなあと思います」

それと本も終わりに近づくP.253のアマゾンと取引のある業界人の

「リアル書店が農耕民族なら、アマゾンに代表されるネット書店は狩猟民族のようなものだ」

いま日本の代表される大企業の多くはアマゾン化してきているし効率化された世界の流れがそれであるのも間違いない。
でもアマゾンのワンクリックで商品を便利に購入する向こう側では
人間らしさからは程遠い労働環境の悪い人達も必ずいる事実でもある。
そしてこれが当たり前と思えるような最近の風潮を感じずにはいられないし格差社会の真実はこういうところなのだと思えてしまう。
アマゾンを批判する暴露本だと思っていたけれど現代社会をうまく捉えたルポです。

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