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「つみたてNISA」はこの7本を買いなさいを読みました。

本のタイトルにある「つみたてNISA」とはどんな制度なのか?

これからの時代は投資をしないと資産を築けない根拠、積立をするにあたり分散投資など大事なポイントもしっかり押さえてあります。
この本最大の見どころは第4章 最強の資産形成法「投信の積み立て」だと言えるワケでしょう。

この章を見ると積立投資したくなってくる気持ちが大きくなります。

それも株式100%運用でやってみたい気持ちも。つみたてNISAは株式アセットクラスでの運用を基本にしているので結果的に株式100%の運用になってしまうのもありますが。。。

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画像元 「つみたてNISA」はこの7本を買いなさい(P.139)

特にP.138以降からグラフが続く、10年積み立てると必ずプラスになっているグラフもあるので、株式100%で積み立てれば誰でも儲けられると錯覚してしまいそうです。

本の中では、どの期間を切り取っても10年間の年率リターンはプラスになっているので積立投資をするにあたって非常に心強い結果となっています。

逆に積立期間が5年程度だとマイナスの結果もあるので10年くらい長期が必要とのこと。

しかし注意するべきは、この10年積立グラフ期間の一番左は「2003年9月」…つまり「2003年9月~2013年8月」の期間の積立投資リターンなのです。

積立投資の最後の時期が、サブプライムショックのあった2007年やリーマンショックのあった2008年でもプラスになっているのか、この棒グラフをみるだけではわかりません。

ここに苦言を投げかけてたのがrennyさん。

『「つみたてNISA」は この7本を買いなさい』で気になったこと。|rennyの備忘録

1998年12月に設定されている「ステート・ストリート 外国株式インデックス」をサンプルに大調査しています。

詳しくはリンク先をみるとわかるのですが、10年程度の積立期間ではマイナスとなるケースも多いことがわかります。15年で見るとようやくマイナスが解消といったところでしょうか。

さらに1986年2月に設定されている国内株式アセットクラスの「インデックスファンドTSP」をサンプルに調査した結果が衝撃的。

失われた20年とよく言われますが10年・15年・20年と積立投資を継続してもマイナスとなるケースもある結果を見てしまうと、投資に絶対はないと再確認させられます。

もちろん積立投資を止める時が売却するときでもないので、運用を続けていれば含み損が解消されることもあるでしょう。

最近は大暴落を感じることが皆無になってきましたし、「つみたてNISA」や「iDeCo」など長期投資を前提とした非課税枠が増えてきたこともあり株式100%で運用している人もいることでしょう。

その場合、株式100%でのアセットアロケーションで最大損失した下落率が、自身の許容範囲に収まっているのか確認することは重要です。

それと本では7本の投資信託を推奨しているのですが、基本的に各アセットクラスの運用管理費用(信託報酬)が一番低いファンドをピックアップしているだけでしかありません。

その結果「EXE-iつみたて」シリーズのファンドが7本中3本も推奨されています。

まだ運用間もない投資信託で、初回の運用報告書も確認できていない状況で推奨するのは少しばかり早い気もします。
もちろん「EXE-iつみたて」シリーズがダメだと決めつけているわけではありません。

個人的にはeMAXISシリーズで運用の実績も長い「eMAXIS Slim」シリーズのほうが運用管理費用(信託報酬)も「EXE-iつみたて」シリーズと比べても変わらない水準ですしこちらを推奨します。

いくつかの点でちょっと気になるポイントはありますが「つみたてNISA」をするにあたって知っておきたいことは網羅されている一冊です。

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