データ 資料 分析

カン・チュンドさんの記事にリスク(標準偏差)・期待リターン・相関係数について不変の真理のような引用があったので記録しておきます。

リターン、リスク、相関係数の中で、いちばん信頼できるのは「リスクの大きさ」|カン・チュンドのインデックス投資のゴマはこう開け!

引用元は山崎元さんの年金運用の実際知識(1997年刊行!)とのこと。

標準偏差に関しては
「非常に有用」(quite useful)で

相関係数に関しては「そこそこに有用」
(reasonably useful)だが、

期待リターンに関しては
「ほとんど役に立たない」
(virtually useless)と書いており、


…とのことなので、実際に過去データから標準偏差が有用なのか調べてみました。
有用の基準は数値がバラツキが少なく安定していているかどうかです。

データは「わたしのインデックス」から、記事作成時(2018年4月末)の『TOPIX(配当込み)』『MSCIコクサイ』『MSCIエマージング』『東証REIT指数』『S&PグローバルREIT指数(除く日本)』のハイリスク資産5種類。


TOPIXMSCIコクサイMSCIエマージング東証REITS&PグローバルREIT
1年910.411.68.118.9
3年15.815.916.58.919
5年14.514.915.613.423.9
10年18.520.624.419.724.8
15年17.518.623.418.622.2
20年17.71925.2
21.1
30年1918.125

※単位は%

折れ線グラフにしてみました。

2018-05-26.png

『東証REIT指数』と『S&PグローバルREIT指数(除く日本)』のデータについては30年までのデータがありませんが、こうして見ると10年あたりから安定してきてアセットクラスのリスク(標準偏差)を見るのに有用なデータがでてきます。

ただ、これは指数の話なので、指数を投資対象とするインデックスファンドの話が主になります。

アクティブファンドについては、ファンドマネージャーの交代などによる運用手法の変更が起こったりするものです。

同じアセットクラスを投資対象とするアクティブファンドでも、1銘柄あたりの投資上限を設けてリスクを抑える運用方針から、一転して集中投資を認めるハイリスク運用になる可能性もあります。

なのでアクティブファンドについては、期待リターンは存在しない(長期運用により過去データは見れる)・リスク(標準偏差)は運用方針を要確認といってところでしょうか。

インデックスファンドは新設ファンドだとしても、運用手法が対象指数に連動することを目的としていますので「このアセットクラスは長期的にはこれくらいの値動きなんだな」と事前にわかります。

以前は有用となるデータは5年以上くらい…と思っていましたが、あらためて確認してみると10年くらいで見たほうが数値が安定しているように感じます。

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