国内ETFについて (取材時に記者さんに提出した自分の考察です)

まず今回の取材にあたり当日まで1週間程度の期間があったのでその間に記者さんの

「上場するETFが、投資家のニーズに合っていないのではないかと考えています。」と言う発想が正しいのかどうかを個人投資家に直接アンケートと言うカタチで調査をしてみました。

非営利である自分のブログ上で「正直な意見(意図的な批判や賛成ではない)」を求めているので回答数も含め回答内容には市場の正確な民意が出ていると思います。

アンケートでは質問1~10までは取材内容になる「大証、東証に新しいETFが次々と上場していますが、なかなか売買が増えません。
上場するETFが、投資家のニーズに合っていないのではないかと考えています。」であり

質問11~16までが「ほかにはどんなETFが上場すれば便利でしょうか?」と言うもうひとつの取材テーマになっています。

質問17・18は個人的に調べたかったことです(笑)それでもETF問題の本質的な問題が聴きだせて有意義な返答を得られました。

それではひとつめのテーマに進みます

まず記者さんがETFについての記事を書こうとして漠然と感じていた感覚はどうやら正しいです。アンケート結果に如実に反映されています。

続々と登場する新しいETFについて700人を超える個人投資家から関心があって購入した人はどのETFを見ても5%にすら届きません。
30%を超える関心の高さをもつ金ETFですら実際に保有している個人投資家は7%程度という結果になっています
700人を越える多くの個人投資家から1人として買っていないと言う回答をもらったETFも1本どころかいくつかあります。

「ニーズに合っていない」かどうかは証明されました。例えば東証が新たにETFを発表します・・・とニュースリリースされていた当初はインターネット上でも「ようやく欧米並みに近づけるのかな?」なんて期待感もありました。

そしてETFの内容を知るに従い失望感を感じていたのは確かです。
当然、結果としての売買も成立しない日々もあるほどの情けない現状です
最近では新ETFの話がニュースで出てもネット上では欲しい物は出ないだろう・・・という諦めの感覚で包まれています。

それと疑問に思っていたのは新しいETFについてどこの誰もが内容を知らないままに突然「こんなETFを出します」みたいな感覚なのです。
よくよく考えたら買い手側のニーズがあるわけがないのです。売り手側の発想の範囲内でしかどんな新商品を出すかについて会議がされていないのでしょう。
もしも一人でも市場に精通した有識者や買い手側の意見を参考にするマーケティングを行っていたらこんな惨事(出来高がない)はありえないことなのです。

なぜこれほどにニーズのないETFを上場させているのかはこちらが聞きたいです(笑)
妄想に近い発想ですが中国の国家主席来日や韓国の新大統領来日はあまりにもタイミングが良すぎです
もしも韓国や中国のETF上場が外交のカードのために存在させたのならば国民は国の犠牲になっていると言っても過言ではないでしょう?
本当に買い手側の欲しいモノの答えは探す気があれば簡単に見つかるはずなのですからね?

例えば民間企業がこれだけ売れない商品を大量に市場に放出させたら企画開発した人もその新商品を認めた人も責任を問われます。

買い手のニーズを考えながらETFをリリースする

もしくは買い手の意見を新たなETFの企画に取り入れる・・・

これが出来れば現状の閉塞感に満ちた国内ETF市場に活気が取り戻されるのは間違いありません。

東証が発表する何十本もの新しいETFは時価総額の大小で分けたり業種別にコマ切れしたりと言った部類があまりにも多いのが現状です。
でもよくよく考えれば時価総額の大小をすべて含ませればTOPIXそのものであるし
TOPIX-17シリーズをすべて包括させたものはTOPIXそのものです。
いままでTOPIXのETFを保有している個人投資家にとっては新たなETFのひとつひとつが既に内包されている以上は購買意欲が出ようはずがありません。

それともうひとつ不安なのは新たなETFにニーズがないのを「日本人はETFに興味がないのではないか?」と勘違いされないように願っています。
売れない理由が買い手側にあるはずがないのです。
今回の売買が増えない理由は売り手側に問題があります。

6月2日以降にはマネックス証券も楽天・Eトレードに次いで海外ETFの取り扱いを開始します(予定)
この流れも証券会社が東証や金融庁の動きの遅さに個人投資家のニーズが対応されていない証拠です
そして個人投資家にもっとも効率的な資産運用は海外ETFにあると知れ渡った時は大量の資金が海外へ移ったと言うことでもあり国内の金融は致命的なミスを犯したことに気付きます

それでは遅いのですから今、危機感をもって国内ETFは買い手のニーズを採り入れる必要があるのです
売り手側が要望を求めれば買い手側は誰だって喜んで協力します

個人投資家は好きで海外ETFへの道を進んでいるわけではありません
為替手数料だってありますし税金の問題も出てきますし国内に比べれば売買手数料だって高額になります
それでも外国籍証券に進まざるを得ない状況に日本の個人投資家が置かれているのです
実際、個人投資家の意見のひとつでは

「日本の個別株と同じく証券会社の特定口座でまとめて処理できたら、確定申告もらくちんでいいなあと思います。」

こんな思いを抱えながら海外証券口座を開設することを検討しているひとも実在するのです。

ETFとはシステムであり資産運用をする手段。それ以上でもそれ以下でもありません
金融庁や東証には今以上のニーズを考えたETFを投入してもらいたいですね?

先進国でETFと言う手段を用いて世界に向けた投資が出来ない国って日本だけですから


次回は「ほかにはどんなETFが上場すれば便利でしょうか?」です。

日経ヴェリタス「ETF、不振の理由」まとめ


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