投資家の理想とするヒーローとしてウォーレン・バフェットピーター・リンチあたりを思い描くことはありますがこの本の主役であるアンソニー・ボルトンを知る日本人の投資家はまだまだ少ないのではないでしょうか?

彼らとボルトンの違いは主戦場が米国か欧州(特にロンドン)でしょう。なかなか欧州の優れたファンド・マネージャーが日本で紹介されることはありませんから・・・

パフォーマンスで言うと何度か迎えた不況を乗り越えて25年以上と言う長期でも年率換算20%以上を達成しているのでバフェットやリンチとまったくひけをとらない怪物である。
その怪物の得意とするスタイルは

バリュー・アプローチ
逆張り
そして珍しいことにテクニカル指標も参考にしているところですね?

銘柄選択の秘訣(P.30~)によると何かひとつの事に囚われずに株を買う前にたくさんの材料を検討する。
そして株価収益率(PER)
企業価値グロス・キャシュフロー比率(EV/EBITDA倍率?)
フリーキャッシュフロー比率
投下資本キャッシュフロー比率

どうやらバリュエーションを重視しているようです。
さらに長年にわたるファンド・マネージャーを経験したことで貸借対照表の脆弱な企業は景気の悪いときにいちばん損をしてきたようです。ここは個人投資家もキモに命じたほうが良い教訓でしょう。

本では比較のためにバフェットが登場しますが一見、ボロ株のような見放された株を好むところが多いのでグレアムに近い印象を受けます。

文中ではボルトンの過去のパフォーマンスを称賛するところが多く目に付きすぎるのが痛いところですが謙虚な人間性など学ぶべきところはたくさんある一冊です。

カリスマ・ファンド・マネージャーの投資極意カリスマ・ファンド・マネージャーの投資極意
(2008/02)
アンソニー・ボルトンジョナサン・デーヴィス

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