インデックス投資家の中で評価の高い一冊「しぶとい分散投資術」を読み終えました。

内容はインデックスファンドを中心にした各資産の分散長期投資…なのですが、インデックス投資の枠に収まらずにけっこう手広く(凝縮?)紹介されています。

しぶとい分散投資術―世界金融危機でわかった!しぶとい分散投資術―世界金融危機でわかった!
(2009/02/27)
田村 正之

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   序章 1929年の大恐慌を克服した長期分散投資
   第1章 金融危機を乗り切るしぶとい投資とは
   第2章 アセットアロケーションの作り方
   第3章 ETFを深く知って収益アップ
   第4章 金融危機でどうする個別株投資
   第5章 外貨とREIT、「高利回り」の狙い方
   第6章 お金の「安全」について真剣に考えよう

好意的に感じたのは、単純にドルコスト平均法+リバランスだけではなく、プラスアルファの可能性についての模索があること。

長短金利の逆転…逆イールドや鉱工業生産指数と景気後退の連動性

購買力平価で為替レートの水準を知ることや、会社別のCDSの保証料で破綻リスクを知る方法など、眼からウロコの情報も多くあります。

その「多くあります」が読む人により仇になるかもしれません。

個別株投資についてのページ量もあるので、シンプルなインデックス投資家にはおそらく不要なキャッシュフロー分析やトレーダーには必修科目として、常識の1日の世界の株式マーケットの流れが必要だったのかどうかちょっと「?」です。

その分を賞賛すべき前半の部分に、もっと費やしてもいいなぁ~と感じました。

イボットソン社の協力もあり、データで示した分散投資術の成果は圧巻です。

ただ現実の世界では、配当込み指数連動のETFは存在しないし、分配金再投資プログラムのない国内ETFのデメリットもあります。

海外ETFについても、国内ETF市場が未整備なための過渡期の商品と言えるかもしれませんし、理想のカタチには程遠いと感じるのが個人投資家のホンネでしょう?

信託報酬の他に、リバランス時の税金コストもイボットソン社のデータとの差が出てしまう要因になるとは思いますが、単年度だけを見て分散投資に限界を感じてしまったインデックス投資家がいたら、勇気をもらえる一冊になれるのではないでしょうか?

読みやすさとマニアックさがバランスよくまとまった良書です。

トップページのおすすめ本のところでも紹介しているのでそちらでもどうぞ。

しぶとい分散投資術―世界金融危機でわかった!しぶとい分散投資術―世界金融危機でわかった!
(2009/02/27)
田村 正之

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