渋沢栄一の「論語と算盤」にお金の正しい使い方について素晴らしく完璧な一文があったのでメモ

お金は社会の力をあらわすための大切な道具でもある。
お金を大切にするのはもちろん正しいことだが、必要な場合にうまく使っていくのも、それに劣らずよいことなのだ。
よく集めて、よく使い、社会を活発にして、経済活動の成長をうながすことを、心ある人はぜひとも心がけて欲しい。
お金の本質を本当に知っている人なら、よく集める一方で、よく使っていくべきなのだ。
よく使うとは、正しく支出することであって、よい事柄に使っていくことを意味する。


お金とは大切にするべきものであり、同時に軽蔑すべきものでもある。ではどうすれば大切にすべきものとなるのか。
それを決めるのはすべて所有者の人格によるのである。
ところが世間は、大切にするという意味を間違って解釈し、ひたすらケチに徹してしまう人がいる。これは本当に注意すべきことだ。

お金に対して、無駄に使うのは戒めなければならない。しかし同時に、ケチになることにも注意しなければならない。
よく集めることを知って、よく使うことを知らないと、最後には守銭奴になってしまう。
いまの若い人たちは、金づかいの荒い人間にならないよう努力するのと同時に、守銭奴にならないよう注意すべきなのである。

第4章 仁義と富貴より引用

素晴らしい良書に出会えて満足♪

現代語訳 論語と算盤 (ちくま新書)
渋沢 栄一
筑摩書房
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