日本が購買力平価でみた国内総生産(GDP)で今年(2011年)、インドに抜かれて世界4位に転落するようです

購買力平価でみたGDP 日本は世界4位に転落 産経新聞

分析によると
  • 金融危機の影響が少なく力強い経済成長を続ける新興国と、経済対策で財政赤字が膨らみ景気回復が遅れる先進国の差が大きくなった
  • 18世紀後半から19世紀にかけての産業革命で西欧列強が力をつけたが、時代は逆戻りして、中国とインドが台頭してきた
先進国と新興国は逆転するのでしょうか?



今回は購買力平価そのものについて考えてみます
「各国の換算物価が互いに等しくなるような為替レート」のことを購買力平価と言うようですが実勢相場と購買力平価はどれほどの関係性があるのか?
データやグラフは財団法人 国際通貨研究所より

欧州と欧米の購買力平価は20年間横ばいで実勢相場は行ったり来たり
主要通貨購買力平価[ユーロドル]

ユーロと円の購買力平価は一時期、海外旅行でユーロ圏はとんでもない金額だったけれど欧州危機以降はずいぶんリーズナブルに感じている人もいるのではないでしょうか?
主要通貨購買力平価[ユーロ円]

ドル円は1973年からのグラフだったのでデータをもとに作り直してみました
企業物価PPPを上限、輸出物価PPPを下限にした範囲で推移していますが他国間同士の関係を見るとドル円の「その」関係は「たまたま」そう見えるだけなのかもしれません
購買力平価 ドル円
そもそも物価自体が一律でもありません
現在は原油や金の相場が跳ね上がっています
ガソリンが高いとまだまだ感じないのは円高の恩恵なだけで通貨安の諸外国では大変らしいようで・・・。
牛丼の値下げがまたまたあるように上がるものと下がるものがあります
日本で生活している日本人にとって円高と円安はどちらが良いかはホントは「どちらでもない」とも言えそうです

日本は購買力平価の中で実勢相場が連動しているので適正なのかもしれません
ユーロや米国は購買力平価と乖離してもいずれ引き戻されているのがグラフで見ると確認できます

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