インタビュー記事ですが債券投資戦略の基本が書いてあるのでメモ
米国債を購入するのは景気後退リスクがある場合のみ=PIMCO・CIO - Reuters
グロスCIOは6日、米国債のショートポジションを変えるものは何かと質問に対し「米国債の利回りは現在、インフレとの関連で見ると歴史的平均水準を大きく下回っている」と指摘した。
最近の米国債金利の推移

3ヶ月モノの短期債は0.14% 0.15% 0.1% 0.09% 0.06%…とゼロ金利で歴史的平均水準を大きく下回っています
その上で「恐らく債券相場がさらに上昇するとの見方を正当化するのは、弱い経済成長、あるいは将来再びリセッションに陥り、インフレとインフレ期待が大きく低下した場合だけだ」と述べた。
つまりは「弱い経済成長」で良い意味で金利上昇。もしくは「将来再びリセッションに陥り、インフレとインフレ期待が大きく低下した場合」はデフレにより現在の歴史的平均水準を大きく下回っている金利が正当化した場合ってところでしょうか?
同CIOは、現段階では、マイナスの実質金利が商品相場などインフレ上昇につながる価格に及ぼす影響を踏まえると、国債利回りは上昇することが予想されると指摘。
ビル・グロスは「弱い経済成長」の道を予測しています
つまりは米国は日本にはならない。これは長期債(10年)が3%以上と長短金利差が一般的な景気拡大期にある時期を示しているのも理由にあります
景気拡大のピークには短期債と長期債が変わらない金利水準もしくは逆転現象が起こります
止まらないインフレを押さえ込むために政策金利(このグラフの場合短期債と解釈してください)の上昇が続くからです
ちなみにデフレになると長期債の金利が低下して短期債に近付いていくのでしょうか?
日本の10年物を見るとデフレ化してから長期債は世界と比較して低金利になっています
先月末の各国金利は日本が最も低空飛行

今回の記事で登場するPIMCOのビル・グロス氏の名言
債券市場が強力な力を持っているのは、これがすべての市場の基礎だからだ。
預金の金利、(標準債券の)利率などは、株式や住宅などすべての資産の価格を決定するマネーの進化史 第2章 人間と債券の絆より
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