株式の売買手数料が収益の柱となる証券会社は苦戦をしています
マネックスグループとSBIホールディングスとカブドットコム証券を比較 - Ullet
Ullet(ユーレット)のサイトで3社を比較してみても利益が毎年不安定であったり右肩下がりであったりとネット証券が誕生した頃のような華々しい姿はどこにもありません
なぜ苦戦をしているのか?
- 売買手数料の値下げ合戦
- 投資信託のノーロード化
- 貸株金利の競争
- 信用取引金利の競争
- 投資データなどの充実
一見すると顧客重視で良いことばかりです
よくよく拝見してみると価格競争ばかりが目立ちますね
ちょっと前なら株式を買うって金額にもよりますが500~1500円くらいはしました
最近は無料~150円ってところでしょう?
10倍の取引量でトントンなのですが10倍も株取引をしたいって投資家が来るはずありません
1社だけ株式売買手数料の値下げを行えば他者で取引している投資家はそこへ流入します
しかし競争社会なので他社も同レベル・・・もしくはそれ以上に値下げをして限界まで続きます
これこそネット証券における合成の誤謬(ごびゅう)でしょう
個々人にとってよいことも、全員が同じことをすると悪い結果を生むことをいう語。個人にとって貯蓄はよいことであっても、全員が貯蓄を大幅に増やすと、消費が減り経済は悪化するなど。
合成の誤謬とは - Weblio辞書
値下げ合戦をした以上は以前の手数料に戻れません
それでは今後のネット証券はどう生き残ればいいのか?
そのヒントは大手証券会社とまったく違う顧客を相手にするってことでしょう?
ネット証券のビジネスモデルを見ると手数料を下げることによって野村や大和など大手証券会社のバカ高い手数料ビジネスから顧客を奪うことしか見えていません
賢い投資家はネット証券へ移動しました
ここから先は大手から顧客を奪うことなど限界なのです
新しい顧客の創造
狙うべきは貯蓄のある中年~高齢層ではなく貯蓄はないけど未来がある若年層にシフトするべき
だから取り扱う投資信託も8割くらい捨てて貯蓄はないけど未来がある若年層に最適なファンドを用意するべきなんだよね
取り扱う投資信託は多い方がいいっていうのは幻想で少ないほうが商品を手に取りやすいのです
- 無駄な投資信託はいらない
- キャンペーンはいらない
- 豊富な投資情報はいらない
- 推奨銘柄はいらない
- 証券アナリストはいらない
無駄なサービスを排除してスッキリしたあとは本当に必要なサービスで埋め尽くす
新規口座で現金払うくらいならファンドの長期保有者にポイントやキャッシュバック
ファンドの移管で現金払うくらいならファンドの長期保有者にポイントやキャッシュバック
若年層もいずれは高齢者・・・毎月の自動積立の次は毎月売却・・・毎月自動銀行口座へ出金サービス
これぞ顧客重視です
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