前回の記事では債券インデックスファンドについて

債券については予想外の結果でベンチマークに追随できていない印象です
債券のインデックス運用は非常に難しいのかもしれません
機会があったら株式ではなく債券ファンドのファンドマネージャー苦労話を聞いてみたいですね

分配金を吐き出すインデックスはこれだ!より


と書きましたが調べてみたらベンチマークであるノムラ・ボンド・パフォーマンス・インデックス総合(NOMURA-BPI 総合)はそもそも経過利子込時価総額加重型の投資収益指数であることがわかりました

経過利子込時価総額加重型の投資収益指数?
経過利子込・・・つまり利子込みの数値です

連動を目指す「NOMURA-BPI 総合」とは

日本の債券市場の値動きを示す代表的なインデックスです。野村證券株式会社が、国内で発行された公募利付債券の流通市場全体の動向を的確に表すために開発した経過利子込時価総額加重型の投資収益指数です。銘柄種類別・残存年数別に分類した各セクターポートフォリオに対して、それぞれの投資収益指数が用意され、一定の組入基準に基づいて構成されたインデックス・ポートフォリオのパフォーマンスを基に計算され、機関投資家に広く認知されています。

SMT 国内債券インデックス・オープン|三井住友トラスト・アセットマネジメントより引用


(参考) NOMURA-BPI指数の算出方法

・日本国内で発行された公募債券流通市場全体の動向を表す投資収益指数。
・一定の組入れ基準(※)に基づいて構成された債券ポートフォリオのパフォーマンスを基に計算される。1983年12月末を100とする、経過利子込時価総額加重型の指数。計算頻度は日次(営業日ベース)。
※残存額面10億円以上、残存年数1年以上、事業債・円建外債・MBS・ABSについてはA格相当以上、など

当日の累積投資収益指数
=前月末の累積投資収益指数×(当日の経過利子込み時価総額 + 前月末から当日までのインカム収入と償還金の合計) ÷ 前月末の経過利子込み時価総額

・前月末から当日までの(前月末を含まない)期間に発生した利払い金や途中償還による償還金は全てその当日に受け取ったものとして扱われる。したがって利払金、償還金の再投資は月末に行なわれる。

インデックス(指数)の計算方法(2)より|野村アセットマネジメント


【参考情報】 NOMURA-BPI総合チャート 日次(10年分)
【参考情報】 シティグループ世界国債インデックス(除く日本、ヘッジなし・円ベース)チャート 日次(10年分)

1983年12月末を100としたNOMURA-BPI総合は2013年4月25日現在で349.32となっています
これは30年近くに及ぶ経過利子を再投資した結果ですね
これにより前回の比較表で債券インデックスファンドの考え方は誤解で分配金を出す可能性がありチェックするべきは株式インデックスファンドのみになります


ファンドベンチマーク
国内株式-20.98%-27.35%7.27%
先進国株式-9.43%-18.48%9.05%
新興国株式98.99%93.16%5.83%
国内債券11.18%13.61%-2.43%
先進国債券0.17%2.94%-2.77%
新興国債券61.71%74.28%-12.57%
J-REIT22.89%25.81%-2.92%
G-REIT4.29%12.87%-8.58%

世界経済インデックスファンドで分配金を出さなかったらここまで気にする話でもなかったんですが2013年12月末で軽減税率が終了して20%(所得税15%、住民税5%)の時代がやってきます
今年は軽減税率があるうちに税務当局対策に微量でも分配金を出しそうな予感もします
※あくまで個人的な予感です

年内に分配金が出たら運用会社の優しさ!?
このまま出さずに無分配を続けることが可能なのか!?
ETFとインデックスファンドでは分配金に対する厳しさは違いますがチョット気になるポイントです

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