その最悪の状況(ミニ)を考え、その中で最善の行動(マックス)を提案しているのが今回の内容です
「あとがき」には本書のメッセージが書かれています
①日本の財政がたとえ破綻に向かっているにしても、当分は金融資産は普通預金で持っていればいい。
②日本の財政が破綻したとしても、手近にある金融商品だけで資産のかなりの部分を守ることができる。
③たとえ「海外投資」をする必要があるとしても、ネット銀行の外貨預金でじゅうぶんだ。
今回の作品も橘玲ワールドが満載で著者の言葉の使い方がたまらなく好きで文中で書かれている投資手法を真似することはなくとも関心ある中身です
コラムではわかりづらい金融の話題も難しい言葉や難解な数式を用いない著者の解説は頭に入ってきます
疑問点をいくつか・・・。
文中で「国債ベアファンド」が登場しますが[長期的に減価していく仕組み]のリスクを書かれています
右肩下がりのファンドを買い待ちするのはまったくおすすめ出来ません
文中にもあるように宝くじを当てに行くようなものです
文中で紹介されているスーパーボンドベアオープン3の長期グラフは右肩下がり

青色|スーパーボンドベアオープン3
赤色|日本債券ベアファンド(5倍型) ←設定日が2013-04-10とまだ間もない
もうひとつコラム9では世界市場に効率的に分散投資する方法として「上場MSCI世界株」を紹介していますが説明のところで
『「上場MSCI世界株」は円建てで取引されていても、すべての資産が外国株で構成されています。』
・・・とありますが実際の「上場MSCI世界株」は投資対象の大半が現物株ではなく指数先物中心の運用を行なっています
※リンク先は「上場MSCIコクサイ株(1680) 」の説明ですが同一です
新たに登場するiシェアーズのETFがJDR(日本型預託証券)形式で東証に上場したのでそちらも大きな選択肢となりそうです
つくづく金融商品は日進月歩なんだな・・・と思い知らせれます
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