GPIF国内株式運用のイメージ
※GPIFの資料より引用PDF

世界最大の年金基金であるGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の国内株式投資は今までパッシブ運用のTOPIX(東証株価指数)が主流でしたが7年ぶりの見直しでスマートベータ運用が増えてきました

GPIF:アクティブ運用先にゴールドマンなど、国内株7年ぶり見直し - Bloomberg
パッシブ運用では従来のTOPIXに加え、JPX日経400、MSCIジャパン、ラッセル野村プライムの3指数を新たに採用
新たなインデックスの採用に伴い、アクティブ運用、パッシブ運用ともにJ-REIT(不動産投資信託)への投資を開始する

スマートベータを含めたパッシブ運用は4種類


  • TOPIX
  • JPX日経400
  • MSCIジャパン
  • ラッセル野村プライム

TOPIXは東証一部上場の全銘柄の時価総額の動きを指数化したもの
MSCIジャパンは日本株式の総合投資収益を市場の時価総額比率で加重平均し指数化したもの
東証一部のTOPIXと新興市場も含めたMSCIジャパンは純粋なインデックス投資

JPX日経400とラッセル野村プライムはどちらも今年から話題となっているスマートベータ
ROEを重視した新株価指数「JPX日経400」|2013.11.07
野村AMからファンダメンタルETFが3月下旬上場(ラッセル野村プライム)|2014.03.02

JPX日経400とラッセル野村プライムは運用方針こそ違いはありますが採用銘柄の多くに違いがあるわけではありません
TOPIXとMSCIジャパンもまた東証一部の比重が大きいので主要銘柄が占める大半のポートフォリオが同様となってしまい変化を感じるレベルは期待できません

GPIFのスマートベータ化には懐疑的


そもそも同じ池(国内株式市場)の中で釣果を競ってもスマートベータが成功すればTOPIXもまた上昇しているでしょう
平均より高PBR投資となるJPX日経400とラッセル野村プライムがTOPIXやMSCIジャパンより優れたパフォーマンスを達成できるのか誰にもわかりません

過去のバックテストで新指数がベンチマークより成績が良かったとしてもETFなどで実際に投資商品となった新指数がベンチマークより成績が良くなる確証はどうなのか

今回のGPIFの見直しは期待より不安のほうが大きいです

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