残念 ダメ 悲しい 悲報

今月はじめにグロソブの純資産がついに首位を明け渡して2位に陥落したニュースがありました
時代が変わったのかと思いきや首位に君臨したのが「フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド」という投資信託でこれまた毎月分配型投資信託です

投資対象が米ドル建てのハイ・イールド・ボンド(高利回り事業債)ですのでグロソブより分配金の高さに期待がありそうですがリスク志向もまた高まっているようです

約12年ぶりに投信の首位が交代、「フィデリティ・USハイ」が「グロソブ」を逆転|モーニングスター

順位ファンド名称運用会社純資産(百万円)
1フィデリティ・USハイ・イールドFフィデリティ1206496
2グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)国際1175455
3新光 US-REITオープン 『愛称 : ゼウス』新光1123707
4ピクテ・グローバル・インカム株式(毎月分配)ピクテ839328
5ラサール・グローバルREIT(毎月分配型)日興830808
6フィデリティ・USリートB(H無)フィデリティ717719
7短期豪ドル債オープン(毎月分配型)大和住銀648825
8ドイチェ・高配当インフラ関連株(米ドル)毎野村622195
9ダイワ 米国リート・ファンド(毎月分配型)大和579394
10ハイグレード・オセアニア・ボンド(毎月分配) 『愛称 : 杏の実』大和560196
※2014年4月15日時点での投資信託純資産残高ランキングモーニングスター
このランキング結果でわかるのは投資信託を購入する顧客の高齢化
それも定年間際になってはじめて資産運用に興味をもって銀行や証券会社が主催するセミナーに通って勧められるがままに大口購入されたのではないでしょうか

投資は自己責任の原則があります
ただ・・・もうすぐ年金暮らしという世代が間際になって資産運用の勉強をはじめて将来の不安を煽られて・・・これは投資家というよりカモとしか言いようがありません
この大量のカモによって支えられている日本の投資信託という業界には絶望すら感じます

毎月分配型で高い分配金を支払うファンドは資産を取り崩しながら運用をする高齢者向けの投資商品と言われています(百歩譲って)

この投資信託と真逆で年に1回の決算で分配金は無分配(もしくは低い分配金)でファンドに再投資される投資商品はこれから資産運用を続ける若年層に最適な選択肢です

SBI資産設計オープン 資産成長型と分配型の比較

このチャートはSBI資産設計オープン(ヤフーファイナンス)の資産成長型(青)分配型(赤)の比較なのですが分配金とは資産の取り崩しにすぎないため分配金を吐き出せば吐き出すほど基準価額が低下していくことがわかります

もしも必要な資金が数年先や数十年先を見据えているのならば分配型を選択する理由がありません
毎月分配型投資信託が日本の投資信託純資産残高ランキングを独占しているのは必要最低限の知識や経験すらもたないカモが多すぎるという証明になっています

低コストなインデックスファンドや直販投信が純資産残高でランクインしたり1兆円ファンドの仲間入りすることが日本の投資信託が本当に変わったという夜明けなのでしょう

ちなみに今日現在で有力なインデックスファンドや直販投信を見てみると・・・
SMT グローバル株式インデックス・オープンで302億円
セゾンバンガード・グローバルバランスファンドで694億円
夜明け前どころかこれから夜中って位置かもorz

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