
先週、著名な投信ブロガーさんが東京証券取引所に集結して「ETF・ETN市場に関する意見交換会」が行われていました
続々とブログでその時のレポートをアップされていて必見の内容となっています
その中でも
投資家にもETNやシンセティック・レプリケーションETFといった現物の裏付けのない資産を過剰に嫌いすぎている傾向があるかもしれない(吊られた男さんレポート)を含めて自分にとってETNが資産運用のコアにならない理由をまとめてみました
水瀬ケンイチさん (梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー)
吊られた男さん (吊られた男の投資ブログ)
kenzさん (インデックス投資日記@川崎)
レバレッジ君さん (レバレッジ投資実践日記)
ゆうきさん (ホンネの資産運用セミナー)
虫とり小僧さん (いつか子供に伝えたいお金の話)
山辺柴刈さん (国内ETFで資産運用♪)
ETNは発行会社の影響を受ける
ETNとは発行体である金融機関が信用力を基に発行した社債券です
ETNを発行した金融機関が指数に連動した価格での償還・買取を保証します
- ETNの価格が高騰して誰もが売却をした場合に金融機関に現金が足りなくなったら?
- 金融危機などで財務状況の悪化や倒産などという事態になったら?
ETNが上場廃止になっても裏付け資産を清算して投資家に返済される仕組みはありません
リーマン・ブラザーズの3つのETNはリーマン・ショックで紙切れ同然となりました
平時にはなんとも思わないことでも長い資産運用の旅の途中は何が起こっても変ではない
それに耐えうる投資商品を選ぶのがキモになります
ETNには償還日がある
ETNには償還日があります
これこそが致命的な欠点のひとつであり投資するのをためらう理由のひとつです
先ほどETNとは発行体である金融機関が信用力を基に発行した社債券ですと書きましたが社債といっても償還日(満期)まで保有しても元本が保証されているわけではありません(当たり前)
短期的な売買では問題はないので使い方の問題でしょうけれど
ETNの信託報酬は案外高い
投資信託と比較してETFの信託報酬は低いのが最大のメリットです
ETNもまた上場されているので販売会社の取り分がないのですが信託報酬は高かったりします
東証のETN銘柄一覧を確認してみると信託報酬(年間手数料)は0.75%~0.95%の範囲
この程度のコストですと一般販売されているインデックスファンドの方が低いレベルです
これは日本のみならず米国でも同様の現象なので今後もかわらないでしょう
ETNに必要と思える投資対象がない
ETNは組成しづらい指数(VIXやブルベアなど)を上場させるのに適しています
その結果、マニアックな投資対象が多くコアとなる投資対象がありません
無分配が可能だからこそREITであったり国内外高配当ETNあたりを無分配指数で作ってくれたら興味がもてるのですが・・・償還日や流動性(出来高)が次なる問題となるのが目に見えています
国内債券をETNにすることは簡単です
しかしながら国内債券をETNにすると2倍や3倍レバレッジ型になるでしょう
ETNに期待することは無期限であったり1万口あたり1万円にして金額購入を可能にしたりETNによるコツコツ積立を可能にすることが思いつきます
そういう流れで日本のETN(ETF)が海外にはない独自の進化を歩めば面白くなります
東証さんいかがでしょうか?
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