グラフが書かれたプレゼン資料を指さす

日本では長いこと政策目標金利をほぼゼロにするゼロ金利政策(ゼロきんりせいさく)が続いていて、現在でも3ヶ月物で利回りが0.04%と非常に低金利が続いています。

ゼロ金利なのですから、投資家として国内債券投資には意味が無いと思われがちです。
しかし、過去のリターンを確認してみると、ゼロ金利政策を開始する前よりは、たしかにリターンが減少しているのですが、年間を通じてマイナスのリターンを記録したことが少ない。

今後もマイナスにならないとは限りませんが、統計の残る年次リターンで最大の下げ幅が-4.2%であることを考慮すると、分散投資のひとつとしてリターンを安定させる重要なアセットクラスであることがわかります。
NOMURA-BPI 総合の年次リターン
※データはわたしのインデックスから採取してとよぴ~作成リンク

1966年~2013年のNOMURA-BPI 総合の年次リターン

19668.919829.319980.4
19675.119831019995.4
1968819849.720002.1
19697.519858.920013.3
19709.4198610.520023.3
197113.419876.42003-0.7
19729.219885.720041.3
1973-4.21989-0.720050.8
19749.419902.220060.2
19751519911220072.7
197611199210.120083.4
197719.3199312.520091.4
19785.31994-1.320102.4
1979-1.319951220111.9
19807.419965.220121.9
19811319975.720132


NOMURA-BPI 総合とは、日本ではメジャーな日本債券インデックスとして多くのインデックスファンドでも利用されています。
インデックスファンドに投資することによって、ほぼ同等のリターンを享受することが可能です。
※実際にはベンチマークからファンドのコストを引いたリターンと同等

日本国債 イールドカーブ2014年7月21日
※Bloomberg『金利/債券 2年~30年』より引用リンク

なぜゼロ金利政策なのに、リターンがゼロではないのか?

ゼロ金利政策とは、日本銀行が短期金利の指標である無担保コール翌日物金利をほぼ0%に誘導することです。
つまり政策で誘導できることは短期金利の部分だけであって、10年物など長期債では市場が決めています。

逆に、短期で金利が上昇しているのに、市場が決定する長期では低金利になる。・・・という逆イールド現象も起こるのが債券市場です。

相場を読むのは非常に難しいので、国内債券に投資をする場合は、国が元本を保証してくれる個人向け国債、もしくは短期から長期債まで分散投資できる国内債券インデックスファンドを活用するのが一般的です。

スポンサーリンク

関連コンテンツ

カテゴリ
タグ