
バンガード500インデックス・ファンドは米国初の個人投資家向けインデックス・スファンド「First Index Investment Trust」として1976年8月31日に設定されたファンドです。
1980年にバンガード500インデックス・ファンド(Vanguard 500 Index Fund)にファンド名が変更されました。
米国FORBESの2012年8月8日の記事によると、バンガード500インデックス・ファンドの時価総額は約1,110億ドル(1ドル=78円で換算して、約8.65兆円)で、米国の投資信託(mutual fund、ETFは除く)の中で第4位の規模を誇っています。
この歴史と人気のある米国の投資信託をチェックしていくと、日本・米国の投資信託における分配金の扱いが『大人と子供』ほど違いがありましたので紹介します。
バンガード500インデックス・ファンドの分配金情報

VFINX Vanguard 500 Index Inv Fund VFINX Quote Price News|米国モーニングスターより
Date (分配日・決算日)
NAV (基準価額)
Dividend Income (配当金収入)
Distribution Total (分配金合計)
米国モーニングスターでは分配金の中身を、キャピタルゲイン(株式の売買益)なのかインカム(配当金収入)によるリターンなのか分別しているので明朗会計となっています。
バンガード500インデックス・ファンドは、S&P500指数と同様の構成比で投資を行ない、ベンチマークに連動した投資成果を目指しますので、Dividend Income (配当金収入)とDistribution Total (分配金合計)が一致しているのは、インデックスファンドとして優秀な証拠です。
グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型) の分配金情報

分配金[グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)]|投資信託のモーニングスターより
『分配可能額』『余力』…おそらく米国人には理解できないでしょう。
どうやって翻訳するのかも難しそうです^^;
そもそも、赤字の期には無分配でも仕方がないと考えてもよさそうなのですが、日本人投資家が安定した分配金収入を期待している以上は不可能でしょう。
そもそもグロソブはそのようなニーズに素晴らしく対応したファンドでもあります(!?)
考察
表面(額面)だけでなく、その分配金はどこからやってきたのか?
この記事で日米の投資信託の情報&評価をするモーニングスターの違いがよくわかります。
しかしながら、この分配金の問題はモーニングスターの表示問題というよりは、日本人の分配金を好む習慣がもたらしたことも事実です。
日本人投資家は、投資しているファンドのリターンの中身が正当なのか、不当なのかを決算期にチェックするクセをつけましょう。
もちろん、日本のモーニングスター社が米国基準の分配金表記に変更することも重要でしょうし、運用会社のレポートも統一基準として分配金の内訳(キャピタルとインカムの分別)を明記することで、モーニングスターの労力を減らす手助けをするべきです。
チェックをしている投信ブロガーも泣いて喜ぶ人が続出するでしょう。
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