
日本経済新聞電子版「わたしの投資論」にセゾン投信中野社長の記事が掲載されています。
日本経済新聞電子版「わたしの投資論」に社長中野の取材記事が掲載されました。(本記事は、このコーナーの次回のタイトルが掲載されるまでは会員以外でも無料で読むことができます。)
http://t.co/75J46peEYn
— セゾン投信 (@saisonam) 2014, 11月 27
日本経済新聞 > マネー > やさしい投資 > わたしの投資論
投資は奪うものではなく与えるもの(中野晴啓)
セゾン投信のツイートにもあるように次回記事が掲載されるまでに読みましょう。
投資は圧倒的に「与えるもの」
中野社長さんの過去のエピソードなど読みどころは多くありますが、3ページ目の最後の箇所が一番心に残りました。
投資は、働くのと同じで社会貢献です。仕事の原点は、人を喜ばせたい、「ありがとう」と言ってもらいたい、驚かせたいという気持ちですよね。
それが結果としてビジネスとしてのリターンを生むわけです。投資も、まったく同じ気持ちでビジネスを支えています。
特に長期投資は、現在ではなく未来のためにお金を動かすことなので、次世代に向けた贈り物だといってもいいでしょう。
投資というとゼロサムゲームで「利益を奪うもの」という感覚が根強いかもしれませんが、本当の意味での投資は圧倒的に「与えるもの」だと知ってほしいですね。わたしの投資論 日本経済新聞より引用
お金は「尽くすため」「貢ぐため」にある
中野社長のコメントが心に残ったのは、ちょうど現在、読んでいた本の中にあったメッセージと同じものを感じとれたからです。
評価経済社会を提唱する岡田斗司夫さんの本僕たちは就職しなくてもいいのかもしれないにこのような一文があります。
このエピソードは、とある女性が事情をもって家出をしていて相談者が救いだしたいのだが、アカの他人である相談者が『僕に何ができるんだろうか?』『彼女にお金をあげることしかできないのか?』という無力感からはじまっています。(詳しくは著書にて)
「誰かの世話をするためにお金をつかうこと」
これこそが稼ぐ動機、お金が必要な理由の本質ではないか。
自分一人が生きていけばいいのなら、いろいろな方法がありますし、お金以外でもなんとかなるかもしれません。でも、だれかの世話をするとなると、自分だけではどうにもならないときがある。
「この人のために何かをしたい」と思ったときに、人は働くことができる。
だれかの世話をするためには、お金が必要なんです。
![]() | 僕たちは就職しなくてもいいのかもしれない (PHP新書) (2014/10/16) 岡田 斗司夫 FREEex 商品詳細を見る |
経済を正しくまわすために重要なツール 投資信託
では、与えるために投資をするとして何をすればいいのか。
投資といえば株式投資をすることだと思いつきますし、素晴らしい企業の未来に直接投資をするのは正しいことかもしれません。
ただ、個人の資金には限度がありますので、一つの会社に大きな金額を投資するのは大きなリスクを抱えることになります。
ここで多くの会社に小口の資金で分散投資できる投資信託の登場となります。
しかしながら、日本に存在する投資信託の95%は投資する価値のないファンドといっても過言ではないでしょう。
投資するために投資信託を買うのに、経済活動にプラスになることはほとんどなく、販売会社と運用会社だけが恩恵を受ける詐欺のような仕組み。
価値のある残りの5%を投資初心者が探すのは困難でしょうが、現在はマネー雑誌だけからの情報ではなく、実際に投資をしている投信ブロガーや中野社長のような内部の人間の直接の声をインターネットでダイレクトに受け取ることができる時代です。
投資信託という金融商品は、きちんと設計さえすれば、本当に経済活動にとって大いにプラスの効果を与えてくれます。
銀行が金融仲介機能を担っていた間接金融が限界を迎え、徐々に直接金融へシフトしていく中では、投資信託こそが個人資金をマーケットに供給する数少ない金融商品であり、その意味で、投資信託は無限の可能性を秘めていると言えるのです。預金バカ 賢い人は銀行預金をやめているより引用
![]() | 預金バカ 賢い人は銀行預金をやめている (講談社+α新書) (2014/08/01) 中野晴啓 商品詳細を見る |
手にするためには手離さなければならない
投資を『稼ぐ動機』ではじめることのほうが多数でしょう。
自分だって、そういう意味では大金持ちになって配当生活に憧れたりしたことはあります。
でもインデックス投資をはじめてから、自分の心境に大きな変化がありました。
インデックス投資をはじめた影響なのか、「コスト意識」が生活の中で重要なファクターになっていっているのです。
インデックス投資を始める前でも「ケチ癖」はあったのかもしれませんが、「何が重要で」「何が重要でないのか」のお金の使い方は下手だったのです。
最近、子どものピアノレッスンで先生が指使いの時に言っていたことが今でも心に残っています。
息を吐くには息を吸わなければならない
なるほど!と思ったのと同時に逆の行動をとることは将来の自分に戻ってくるのかなと。
長く助走をとった方がより遠くに 飛べる
これはMr.Childrenの名曲『星になれたら』
投資で(将来)受け取るためには(現在)与えなければならない
投資でいえばこんな感じでしょうか。
スポンサーリンク
関連コンテンツ