バンガード

先月の話ですが、バンガード・インベストメンツ・ジャパンのホームページやメールマガジンのお知らせで、大きなニュースが2つほど届きました。

2015/2/9
50本の米国籍バンガードETF™の新規取扱いを開始~ETF取扱い本数は計67本に~

2015/2/27
VTを含む5本の米国籍バンガードETF™の経費率改定のお知らせ

50本もの米国籍バンガードETFの追加によって、いままで投資できなかかったバリューETFや業種別ETF・債券ETF…と対象が一気に拡大しました。

さらに日本人投資家にとって人気のある、VT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)をはじめとしたETFの経費率が、更に低下という素晴らしいニュース。

日本では信託報酬の引き下げは、なかなか見ることがありませんが、米国の経費率は日本で言う『その他の経費』を含んだ実質コストであり、経費率は毎年決算日に見直され変動します。

運用次第によっては、経費率が上昇する可能性もあるのですが、バンガードETFでは経費率が低下することはっても、上昇したという話は聞いたことがありません。まさにグッジョブ!

NISAやネット証券による特定口座対応は追い風


NISA(少額投資非課税制度)が昨年からスタートして、海外ETFにとっても追い風となっています。
NISAでの海外ETF購入の場合は各ネット証券がキャンペーンで囲い込み競争を展開しているので、買付時手数料が実質0円という横並び状態です。

(各社キャンペーン 2015年3月現在)
NISA 海外ETF買付手数料 キャッシュバックキャンペーン!|SBI証券
投信購入時手数料・株式買付手数料などが実質無料!|マネックス証券
NISA口座限定!海外ETF買付手数料、全額キャッシュバックキャンペーン!|楽天証券

通常の課税口座だと、国内ETFなどと比較して、高額な買付時手数料となりがちな海外ETFにおいて、キャッシュバックしてくれるキャンペーンがあるから、NISAでは海外ETF投資という考えの個人投資家がこれから先も増えてくるでしょう。

マネックス証券と楽天証券は、米国株でも特定口座に対応しています。

(追記)SBI証券でも2015年内(予定)を目処に特定口座対応を実施すると発表されました!
2015.03.11 SBI証券 外国株式と海外ETFにおける特定口座対応を発表

特定口座対応によって、確定申告が不要または簡易な確定申告が可能となりました。

(該当記事)
2013.11.16 マネックス証券の米国株特定口座対応祭り まとめ
2014.10.16 楽天証券も海外株式(ETF含む)の特定口座サービス開始

最初から海外ETFという選択肢が整ってきた


いままでの一般的な国際分散投資は、まず第一に国内のインデックスファンドやETFという考えがあり、その先に敷居は高いのですが、しっかりメリット・デメリットを把握したうえで海外ETFという世界最高品質のETFに投資するという機会がありました。

今回のバンガードETFの充実や、各ネット証券の対応、NISAという制度による追い風…これらにより国内をすっ飛ばして最初から米国という選択肢も整ってきました。

これは、サッカーで言えばJリーグを経験しないで最初から海外挑戦。
まるで、日本のプロ野球を経験しないでメジャーからドラフト指名で渡米。

このようなインパクトがあります。

海外ETF投資は手間はあるのでしっかり勉強


今回のバンガードETFの魅力は、何といっても圧倒的な低コストと、本場のETFならではの圧倒的な純資産規模です。

これは、日本の運用会社がマネをしたくても実現不可能な水準ですので国内をすっ飛ばして最初から米国という選択肢は合理的です。

ただ海外ETF投資は、国内のインデックスファンドや国内ETFと比較すると、多少の手間や情報収集など勉強が必要なマニアック投資商品です。
※それでもNISA口座や特定口座対応などで敷居は以前と比べて下がっています。

いくつかの手間を惜しまない『こだわり派』なら満足のいくことでしょう。

[PR]今回紹介したバンガードETFは各ネット証券の米国口座から購入できます
マネックス証券 楽天証券
SBI証券←SBI証券は特定口座年内対応予定

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