
WATANKOさんの自分の資産運用のコストを「みえる化」してみる(資産運用でスーパーカーを手に入れよう!)をきっかけに、自身の運用コストを計算したり、率ではなく金額で知ることの重要性、資産規模が大きくなることを前提としたコスト意識の重要性についての話が盛り上がりました。
(資産運用でスーパーカーを手に入れよう!)
自分の資産運用のコストを「みえる化」してみる
自身のポートフォリオにおける運用コストで月々の水道光熱費が払える。
もしも(平均的な)アクティブファンドの運用コストなら年間で軽自動車が買えちゃう。。。
(梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー)
資産1000万円どころか1億円近くなると、ますます運用コストが重要になってくる
積立投資でも10年20年と投資額が大きくなるほどコストに対する重要性も増すよ。
(ホンネの資産運用セミナー)
ポートフォリオ全体の実質維持コストは約0.24%(確定拠出型年金を除くと約0.20%)
(国内ETF中心)ゆうきさんのポートフォリオ全体の実質維持コストは約0.24%とのこと。
(Passiveな投資とActiveな未来)
【訂正あり】自分の運用コストを計算した結果見えてきたものはとんでもない大きなものだった!
(海外ETF中心)ybさんの運用コストは(実質コストベース):年率0.1470%とのこと。
(吊られた男の投資ブログ)
インデックス投資で発生するコストってなんだ?
インデックス投資で発生する様々なコストについての話。
やっぱりコスト意識は超重要です
コスト意識のセンスについて試してみたいと思います。
簡単な2択問題ですので電卓などで計算せずに直感で選んでください♪
(問題)節約を考えた時に、どちらがお得でしょうか。
- 1万円の商品を50%引きで買う
- 100万円の商品を1%引きで買う
1番目は半額なのに対して、2番めは1%引きだけですので値引率でみたら圧倒的に1番。
しかしながら、コスト意識の観点で見れば見える風景は逆転します。
1番は半額により、5000円のお買い得。
2番は1%引きでも、1万円のお買い得になるのです。
WATANKOさんや水瀬さんが言及しているように、コスト意識はパーセンテージではなく金額ベースで考えるべきなのです。
最終的な資産残高を知ろう
さて、最近コツコツ投資を始めたばかりの人は、まだまだ資産残高がこれから…という人もいることでしょう。
そのような投資初心者でも、最終的な資産残高の将来シミュレーションを行い、その資産残高から運用コストを計算して実感してみてはいかがでしょうか?
以前に紹介した投信アシスト“つみたて&分散シミュレーション”から、知ることができます。

投信アシスト“つみたて&分散シミュレーション”のメイン画面から『ポートフォリオ分析』『将来シミュレーション』を選択すると、現在投資しているポートフォリオでの最終的な評価額がザックリわかります。

この将来シミュレーションは、Funds-i 内外7資産バランス・為替ヘッジ型のリスク・リターンが(・∀・)イイ!!で紹介した『Funds-i 内外7資産バランス・為替ヘッジ型』を毎月5万円、30年間コツコツ積立投資した場合の評価額です。
リターン7.6%(年率)、リスク10.4%(年率)とありますが、『ポートフォリオ分析』画面で自身が知りたいポートフォリオを作成して、表示期間を「2003年3月~」という最大の期間を選択して表示されたリターン・リスクを『将来シミュレーション』にて入力しています。
ちなみに自分の(本物)ポートフォリオでは億り人には到達できませんでした・゚・(つД`)・゚・
※サイトの情報は、ファンドの運用実績ではなく、過去の指数データを用いた試算結果です。
最終的な資産残高から将来の運用コストを知ろう
投信アシスト“つみたて&分散シミュレーション”で、最終的な資産残高がザックリわかったら将来の運用コストを知ることは簡単です。
シミュレーションでは、「かなり悪いケース」から「かなり良いケース」まで表示されていることでしょうが、とりあえず「平均的なケース」で考えてみます。
このブログ記事では、上記で入力した『Funds-i 内外7資産バランス・為替ヘッジ型』で積み上がった評価額を例に計算。
自身で各ファンドの実質コストを調べて、ポートフォリオ全体の運用コストを調べるべきですが、簡便法として、上記で紹介したインデックスブロガーさんの運用コスト計算をしてみた結果が参考になります。
- 海外ETFを中心にポートフォリオを作成している人は約0.147%(ybさん)
- 国内ETFを中心にポートフォリオを作成している人は約0.24%(ゆうきさん)
- インデックスファンドを中心にポートフォリオを作成している人は0.54%前後あたりで
例にある最終的な資産残高 65,750,194円が国内ETF・海外ETF・インデックスファンドそれぞれで運用していた場合の年間の運用コスト(金額ベース)はこのような感じです。
(海外ETF)
96,652円
(国内ETF)
157,800円
(インデックスファンド)
355,051円
ETFより割高なインデックスファンドのサービス
コスト重視で考えれば、販売会社の取り分がないETFが優位です。
さらには、ETFの世界最先端をいく本場米国に上場している海外ETFの経費率は圧倒的です。
それならば、ETFと比較して割高なインデックスファンドはどうでしょうか
国内ETFや海外ETFにはない、インデックスファンドのメリットがあります。
- 金額指定で売買できるので「お釣り」がでない
- 500円や1000円からの少額投資ができる
- 分配金再投資により「お釣り」がでない
- 毎月の自動積立に対応
- 無分配もしくは少額の分配金により、「配当込み指数」連動に近い
- 特別分配金という鬼ルールがある(ETFの分配金は株式の配当金と同様、全額が課税対象)
これらはインデックスファンドの特徴であり、販売会社の仕事です。
…それでも販売会社の取り分は大きすぎると思うのだが…。
上記で計算した「最大化された年間運用コスト(金額ベース)」を参考にして、金額差でみたインデックスファンドのメリットに納得できるか否かが境界線と言えそうです。
結論はシンプルである
「毎月積み立てる投資金額」・「アセットアロケーション」・「運用(積立)期間」がわかれば、先ほどの投信アシストを利用して運用後のシミュレーション結果を知ることができます。
毎月の積み立てる投資金額が大きいひとほどETF中心のコスト重視
これから先、運用期間が長い人ほどETF中心のコスト重視
コスト重視で考えれば、結論はシンプルとなります。
今日現在だけではなく、将来積み上がる予定の、最大化された資産残高評価額を金額ベースで計算してみて、「海外ETF」「国内ETF」「インデックスファンド」それぞれの金額差と、インデックスファンドの利便性を天秤にかけてみてはいかがでしょうか。
コスト重視で見た結果、ETFが推奨されたとしてもインデックスファンドを選択する人もいます。
計算した結果のコストは1回きりではなく、運用している限り続きます。
インデックスファンドの利便性もまた、運用期間中は毎月の出来事として恩恵を受けます。
自分の性格を知り、自分に向いている投資商品を選びましょう。
答えが必ずしも1つではないからこそ、インデックス投資は奥が深く楽しい。
そして考えるネタは尽きることがない…のかな(^^)
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