
フクリさんのブログによると、2015年3月14日にNHKスペシャルで放送された『世界”牛肉”争奪戦』にて、小麦や大豆価格を上げているのはインデックスファンドとの話題があったようです。
(フクリの海外ETF長期投資ブログ)
インデックスファンドが私たちの実生活に悪影響を与えている
インデックス投資家からすれば、5年以上前から議論されていたことだったがNHK・・・。
過去に紹介したコモディティインデックスについての記事
(2008.03.07) インフレをコモディティで対抗するのって・・・
今はインフレだからコモディティをみんなが買うのか
みんながコモディティを買うから今はインフレなのか
今回のNHKの放送でも、小麦や大豆などの先物に投資をする、17兆円ものコモディティ関連のインデックスファンドが市場価格を釣り上げているようです。
(2010.01.13) コモディティ投資についてのモヤモヤ
商品価格のヘッジにコモディティ投資なのか?
コモディティ投資の結果商品価格の上昇なのか?
ニワトリとタマゴはどちらが先かって話みたいですがコモディティ投資のインデックス買い(バイ&ホールド)作戦は極めて危険な行為で責任を伴う行動な感じがします
この当時のコモディティインデックスについての感想はまったくブレていません。
そう言えば、この話題のキッカケとなった、第2回インデックス投資ナイトのパネラーさんは、現在どうなったのか・・・人も時代も変わっていくことを実感します。
(2010.04.16) コモディティETFはもう必要ないでしょ?
これから先の国内ETF市場はどうなるんでしょうか?
コモディティETFより国内債券ETFが登場すると嬉しいのですがストライクゾーンに来るETFは10本に1本でるかどうかになってきました
記事に当時のコモディティETF一覧がありますが、純資産がまったくないETF(笑)、出来高ゼロのETF(笑)が多数存在しています。
そんなETFばかり揃えないで、資産運用のカギとなるベーシックなETFを揃えて欲しいものです。
※現在はかなり充実しています。
コモディティインデックス (゚⊿゚)イラネ
そもそも、商品先物市場とは天候により収穫が左右される商品に、あらかじめ価格を決めておくことで、価格の安定をもたらすために開設された取引所だったはずです。
現在は、ヘッジファンドや機関投資家による投機マネーが流入していることで、上にも下にも大きく価格が行き過ぎている(ボラティリティが大きい)。
そして投資信託によるコモディティインデックスファンドの発明(?)により、個人投資家でも買うことができる。
これだけ、コモディティに投資できる環境がそろえば、価格は不安定になります。
REIT(不動産)だって、本質的にはミドルリスク・ミドルリターンと言われていても、取引所で日々売買ができることにより、実際は株式投資と同じくらいハイリスク・ハイリターン投資商品です。
それでもREITは配当利回りがあるので、高い・安いのバリュエーションが存在することにより長期的には本質的価値(本質的価格)に戻る作用はあります。
コモディティには受給しかなく、バリュエーションがありません。
コモディティ投資は市場関係者だけが取引できる免許制でいい
商品先物市場の価格が上がっても、実際の商品が同じ比率だけ上昇することはありません。
原材料の価格上昇を、人件費を切り詰めたり、機械化を進めたり、工程を減らしたり、パッケージングを簡素化したり・・・さまざまな企業努力によってギリギリまで実際の商品の値上げをおさえる工夫をしています。
つまり、コモディティ価格の上昇によって恩恵を受けるのは、ヘッジファンドや投資信託・ETFに投資をした者達であり、被害を被るのは実際に商品に関連する仕事に携わる現場。
個人ではコモディティアセットが30%上昇して喜んでいる向こう側で、新たな貧困の世界が生まれるんだったら、コモディティ投機はとても買えない気がしてしまうんです。感情的に・・・。
やはり5年以上前から、コモディティインデックスについての気持ちは変わっていません。
コモディティ取引(あえて投資と書かない)は、商社をはじめとした市場関係者だけが取引できる免許制でいいのではないでしょうか
パラジウムやとうもろこしなどを、誰にでも売買できる必要性が自分にはわかりません。
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