
日興アセットマネジメントが運用する5銘柄のETFが、純資産総額が減少していることから繰り上げ償還の方向で進んでいます。
(日本取引所グループ)
監理銘柄(確認中)の指定 —上場インデックスファンドTOPIX100 日本大型株ほか4銘柄
(日興アセットマネジメント)
ETFコラムNo.35 上場廃止・繰上償還
繰り上げ償還の理由は、ETFコラムにわかりやすく書いてあります。
以下5本のETFの繰上償還を予定しています。
1316:上場インデックスファンド TOPIX100日本大型株
1317:上場インデックスファンド TOPIX Mid400日本中型株
1318:上場インデックスファンド TOPIX Small日本小型株
1544:上場インデックスファンド日本株式(MSCIジャパン)
1556:上場インデックスファンド日経中国関連株50
上記ETFは交換(解約)が進み、現在、純資産残高が3~7億円程度となっております。その純資産残高の減少に伴なって、「運用の基本方針」に則った運用の継続が困難な状況になっています。
わたしのインデックスより、間近の純資産総額をチェックしてみると、コラムに書いてあるとおり、まったくニーズがなかったことがわかります。
純資産総額メモ
5.8億円 1316:上場インデックスファンド TOPIX100日本大型株
5.8億円 1317:上場インデックスファンド TOPIX Mid400日本中型株
5.9億円 1318:上場インデックスファンド TOPIX Small日本小型株
6.1億円 1544:上場インデックスファンド日本株式(MSCIジャパン)
4.0億円 1556:上場インデックスファンド日経中国関連株50
東証のETFで、もっとも純資産総額が大きいのは日経225連動型上場投資信託 (1321)の2.6兆円や、TOPIX 連動型上場投資信託 (1306)の2.3兆円なので圧倒的(4ケタ)に差がありました。
売れないETFは、淘汰(上場廃止)されるのが自然なのかもしれません。
日興AMが繰上償還する今回の5本のETFは、規模別TOPIXであったり、MSCIジャパン指数連動のETFであったりと、意欲的なETFが多いのですがニーズを掴めませんでした。
東証のETFは本数こそ増えてきましたが、実際の中身は各社が同じようなETFばかりを上場させていて、本数ほどバラエティーに富んだ印象はありません。
新しいETFを登場させるにも、バリューETFや、生活必需品セクターETFなど、同じようなETFにならないようなラインナップを望みます。
それでも、売れる(純資産が伸びる)ETFに育つかどうかわかりませんが、昨年のJPX日経インデックス400連動のETFが各社一斉にリリースされたことのように、各社が同じETFを出すよりは、多様性があったほうがよいのではないでしょうか。
(関連記事)
2013.12.21 進撃の「JPX日経400」
そうでないと、これからの若い世代の個人投資家は、東証ETFを経験しないでネット証券がサービスを提供する、海外ETFへの投資が加速するかもしれませんよ。
スポンサーリンク
関連コンテンツ