
いつかはゆかしで話題となったアブラハム社が再稼働したのでチェックしてみました。
(市況かぶ全力2階建)
「月5万円の積立で1億円」で業務停止命令のアブラハムが帰ってきた、新商品「元本安心で資産を2倍」を引っさげて
(ホンネの資産運用セミナー)
アブラハムの運用助言サービス「元本安心で資産を2倍以上に殖やす」の問題点
(最新版!定期預金 比較/金利比較ランキング)
アブラハム、元本安心で資産を2倍以上に増やすって・・・反省してる?
(ちんあおの小さなお金のブログ)
アブラハム・プライベートバンクを応援する『あいうえお作文』
2年ほど前になりますので、新規のコツコツ投資家さんは知らないかもしれません。
2013年当時にCMや電車の中吊り広告などで、月5万円の積立で1億円(年利10%)という『いつかはゆかし』がありました。
いくつかのインデックスブロガーさんが、その投資商品の危うさを指摘して、中の人との抗争を繰り広げる中で、自分もブログ記事で何度か書いたことがあります。
(関連記事)
2013.02.28 富士経済調べの件について問い合わせてみた
2013.03.16 アブラハム社サービス紹介の執筆依頼が届いたぞw
2013.03.21 ゆかしメディアに異変!?ウイルスチェックの呼びかけ
2013.03.29 なんと!アブラハム社から詳細が届いたぞw
2013.09.05 ゆかしの挑戦状
2013.10.02 ゆかしは終了するが僕らの資産運用は続いていく
新商品は米国財務省証券
今度の新商品は米国財務省証券を活用した元本確保型の財産保全ノウハウです。
これって米国債券だよな・・・。
為替リスクのある外国債券で元本確保型という不思議な金融商品となっています。
内容を確認しても、米ドルヘッジしているわけではないようなので日米間の為替は変動します。
どうやら日本の円資産の実質価値が損をしないで殖やしていくらしいですよ。
つまり!円安になると額面はかわらないのに実質価値は低下していきます。
実質価値が下がらないために米国財務省証券を活用するようです(棒読み)。
米国債券投資に対する雑感
額面保証なら、個人向け国債が(アブラハム文学流に書くと)もっとも安心・安全です。
実質価値保証なら、外国債券インデックスファンド(ヘッジなし)のほうが米国1ヶ国に集中するよりもリスクが低いでしょう。
シティグループ世界国債インデックス(除く日本)指数に連動するインデックスファンドならば、米国のみならず22ヶ国の国債に分散投資することができます。
それぞれの国と日本の関係は、強かったり弱かったり、高かったり安かったりと、常に浮き沈みを繰り返しています。
その浮き沈みが22ヶ国もあると相殺されていく部分もありますので、1各国間のみの為替関係よりも分散効果がありマイルドになります。
(参考記事 カン・チュンドのインデックス投資のゴマはこう開け!)
為替リスクって、投資信託の天敵なのでしょうか?
元本安心で資産を2倍の期限がない不思議
元本安心で資産を2倍以上に殖やすのは時間さえ無限に設けられれば定期預金でも不可能ではありません。
今回の新サイト(?)を確認しても、想定リターンが書かれていないのでなんとも言えないのですが、会員様の声というページにヒントがありました。
「元本確保」という安心感で、15年間で2倍を目指しています。
59歳 医療関係経営者 男性
年間 約4.8%の運用利回りを目標にしているようです。
元本確保の上、15年間で1.5倍を目指しています。
55歳 開業医 男性
年間 約2.8%の運用利回りを目標にしているようです。
元本確保の上、安心した状態で、10年で1.5倍にしたいと思っています。
69歳 自営業 男性
年間 約4.2%の運用利回りを目標にしているようです。
前作『いつかはゆかし』の年利10%と比べると控えめな目標利回りです。
ただ・・・米国財務省証券・・・現在時点での利回りは10年債で1.91%
30年債でも2.61%しかりませんので、アクティブな運用と失敗のない投資判断をしていかないと達成するのは難しいでしょう。
それならば米国財務省証券だけに限らず、多くの先進国の株式や債券に投資をする低コストなバランスファンドに投資をしていくほうがベターではないでしょうか。
自分は会員資格である金融資産2,000万円以上をクリアできません。
残念ながら詳細はわかりませんが、ひっそりと運営していくのか、派手な広告をしていくのか、今後の展開がどうなるのか注目です。
(こちらでも関連記事として紹介しています)
2015.04.27 今日からニッセイTOPIXインデックスファンドの販売開始しました
2015.05.03 2015年4月 人気記事ランキング
2015.07.07 アブラハム・ウェルスマネジメントの元本安心で資産を2倍が終了していました
スポンサーリンク
関連コンテンツ
カテゴリ