継承 相続 なら町の町並み

※相続の専門家ではないので詳しくはご自身でお調べください

最近(現在進行形)の話なのですが、妻の祖父母(子供にはひいおばあちゃん)が先月老衰で亡くなって、兄弟(義母側)による財産の相続の話し合いがはじまるようです。

安心してください。兄弟による醜い相続争いをしている話ではありません。

ただ自分は知らなかったのですが、都内で何か所かビルなど所有していたようです。
その財産は金額にすると相当な額になるようです。

自分は回り回って恩恵を受けることがあるかもしれませんが、他人事のように(無関心ではない)客観的に状況を見ていて、ふと思いました。

自分が死んだらポートフォリオはどう相続されるんだ!?

投資信託の相続方法


  • 証券会社に連絡して自分の証券口座に名義変更してもらう手続きをする
  • 相続時の評価額で相続する(お金)

相続の放棄をしないのであれば、お金で受け取るのか、投資信託のまま譲り受けます。
お金にしたい場合でも、死んだとよぴ~(仮)の証券口座での取引はできず、相続人名義の証券口座に移したあとになります。
相続人が証券口座を持っていない場合には、新たに口座開設をする必要があります。

(参考記事)
証券会社での相続手続き(株式、投資信託)|松戸駅1分の高島司法書士事務所
有価証券(株式・国債・投資信託等)の相続手続き|相続葬儀ねっと

証券会社に連絡して…と書きましたが、遺言書または遺産分割協議書、口座名義人の戸籍謄本、相続人全員の戸籍謄本、印鑑証明書など調べてみると必要なものは多そうですね(^^;

相続としてのインデックスファンドが簡単


実物の不動産を相続するのって兄弟の数が多いほど難しい問題があります。
誰が引き継ぐのか、売却するにしても全員の賛同を得られるのか。

現在は家を継ぐ長男が多くの配分を得るような時代ではなく平等のようです。
(家督相続制度 → 平等相続制度)

お金は平等に分けられるけれど、モノは分けることができません。

投資信託は相続を考えた場合、非常に簡単で都合のよい商品ではないでしょうか?

名義変更すれば投資信託を人数分だけ平等に分けられますし、お金として欲しかった人は自身の都合の良い時に必要な金額だけ売却して換金することができます。

非常に簡単で都合のよいとは自分にとってではなく、自分が死んだ後に処理をする子ども兄弟にとっての難易度のことです。

自分が死ぬ前に口座やファンドを整理しよう




自分で調べただけでも面倒な作業が結構あるなぁ~と感じてきました。
それならば急に名義変更やら株式移管やら新たに口座開設と、やらなければならない手間が発生してしまう残された家族はどうでしょう。

少しでも負担を軽くするには有価証券(株式・ETF・投資信託)を取引する証券口座を1つにまとめることしかないでしょう。

休眠状態の証券口座は、1年先でも利用しそうになければ解約。
各証券口座に散らばっている投資信託も1つにできるのであればそれがベストでしょう。

資産の取り崩し時期になったら、信託報酬の高い投資信託から取り崩して、残高ゼロで使わなくなった証券口座から口座解約していうという方法もあります。

投資信託を伝承していくという新時代


園芸用語で『株分け』という言葉があります。
植物の根や地下茎を親株から分けて移植すること(Weblio辞書)ですが、投資信託の相続は、親から子へ、子から孫へと株分けのように伝承していきます。

○○家の先祖は、基準価額10,000円の頃(2009年)から世界経済インデックスファンドを投資していたのかよ!すげぇーな!今(未来の会話)じゃ基準価額30万円だぜ!あり得ない!

そんな孫たちの会話がある未来が現実になる日が来るかもしれない。

インデックスにドル・コスト平均法で積み立てる運用手法の真の利点は、運用者の死亡後も、遺族が簡単に運用を引き継ぐことができることにある。



100年先も200年先も変わらぬファンドであるために


投資信託は名義変更をすることで子へ孫へと伝承されていくことが可能です。
そんな伝承をするのに重要なことが『100年先も200年先も変わらぬファンド』であること。

  • 繰上償還(途中償還)されないこと
  • 運用方針が変わらないこと

伝承させるほど長期運用するとなると、信託期間があるのは論外です。
信託期間が無期限でも、繰り上げ償還される可能性が少ない投資信託を選ぶことが大事。

アクティブファンドでは運用方針が変わってしまうことも考えられます。

その時代その時代で、素晴らしい運用方針とパフォーマンスのアクティブファンドは登場するのですが、資産規模によっては投資対象が変わってしまうこと(小型株→大型株)もあります。

ファンドマネージャーは、チーム体制であっても中身は生身の人間です。
投資家側が伝承するほどの長期運用ならば、運用側だってファンドマネージャーが交代する場面が出てきてしまいます。

99%のアクティブファンドは伝承させるほどの長期運用に耐えられるような設定ではない。
成功する1%のアクティブファンドを発掘するほど自分は眼力に優れているとも思えない。

そういった面を考慮するとアクティブファンドよりもインデックスファンドのほうがいいかな。

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