
GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が、環境・社会・企業統治へ取り組む「ESG投資」を採用するように、自民党が政府に普及するように要求しているとのこと。
GPIFが国連の「責任投資原則」の署名機関となったことも大きな流れになっています。
(関連ニュース すべて日本経済新聞より)
2015/09/28 GPIF、国連の「責任投資原則」署名機関に
2015/09/29 公的年金運用「ESG」重視 環境・社会・企業統治 国連の投資原則に署名
2015/11/11 GPIF、ESG投資「体制整備、一層努力を」

※公的年金運用「ESG」重視 環境・社会・企業統治 国連の投資原則に署名|日本経済新聞より画像引用
ESGは、Environment(環境)、Social(社会)、Governance(統治・ガバナンス)の頭文字をとったものです。この3要素を元に、優れた経営を行っている会社に投資をすることをESG投資と呼びます。
ESG投資(ESG銘柄)とは何か? | Money Magazineより引用
日本ではESG投資はこれから発達していくカテゴリになりそうですが、米国では『iシェアーズ MSCI 米国 ESG セレクト ETF』が上場しています。
海外ETFとしてネット証券でも投資することができます。
しかしながら、海外ETFながらも総経費率が0.5%とまだまだ高コスト。
2015年11月11日時点で純資産総額は418億円程度、95銘柄に投資をしている状況です。
iシェアーズ MSCI 米国 ESG セレクト ETF|ブラックロック・ジャパン
GPIFがESG投資を積極的に普及させるといっても、いままでもROEを重視したり、株式や債券以外のオルタナティブ投資(インフラストラクチャー運用・プライベートエクイティ運用・不動産運用)にも興味を持ってきたりと「節操がない」ように感じられます。
(関連記事)
2013.12.16 堅調なGPIFに忍び寄るオルタナティブ投資
2014.04.05 スマートベータ化されていくGPIF
様々な投資スタイルを取り入れることで国内株式に多様性が生まれるとするのならば、GPIFはどこか特定の株式に肩入れをしないでTOPIXだけに投資を行い、各運用会社に積極的に責任投資を実行させていけば結果的に物言う株主としてのTOPIX≒ESG投資が近づくのではないでしょうか。
まぁ…それは理想論ですけど、GPIFが信託報酬の高そうな新設されていくESGファンドに投資をするよりも、GPIFはパッシブ運用としてのTOPIX投資をしながらも、間接的に国内株式全体がESGに取り組むような流れになっていればいいじゃん!という感想です。
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