
日興アセットマネジメントから上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティ(略称 上場高配当低ボラ、コード 1399)が登場します。
最小分散投資(ミニボル)で高配当戦略で均等配分(上限1%)というスマートベータ全部入りなETFに仕上がっています。
(プレスリリースなど)
“高配当”で“価格変動性が低い”スマートベータ型日本株ETFが登場 ~ 12月1日に東証上場、「上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティ」~|日興アセットマネジメント(PDF)
ETFコラムNo.38 新ETFの開発ふたたび|日興アセットマネジメント
【1399】上場高配当低ボラ【略称】上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティ【正式名称】|東証(PDF)
MSCI指数パンフレット 2015年版(PDF)
上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティの概要
銘柄名 | : | 上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティ |
略称 | : | 上場高配当低ボラ |
銘柄コード | : | 1399 |
対象指標 | : | MSCIジャパンIMIカスタム高流動性高利回り低ボラティリティ指数 |
市場 | : | 東京証券取引所 |
信託報酬 | : | 年0.35%(税抜) |
売買単位 | : | 10口 |
上場日 | : | 2015/12/01 |
MSCIジャパンIMIカスタム高流動性高利回り低ボラティリティ指数とは
えむえすしーあいじゃぱんあいえむあいかすたむこうりゅうどうせいこうりまわりていぼらてぃりてぃしすう!…非常に長い指数名称となっています。
この指数の計算方法は、親指数にあたるMSCIジャパンIMI(Investable Market Index)指数の構成銘柄(MSCIジャパン+小型株)をユニバースとし、四半期毎(2、5、8、11月)に見直しが行われます。
そのため、MSCIジャパンIMIカスタム高流動性高利回り低ボラティリティ指数(以降、「高配当低ボラティリティ指数」)も同じタイミングでリバランスされることとなります。
そして、①GICSの業種分類の4010-銀行、4020-その他金融、4030-保険、404020-リートをユニバースから除外、②一カ月の値付率が85%未満の銘柄を除外、③一カ月の売買代金の上位400銘柄を選定、④配当利回りの高い上位150銘柄を選定、⑤MSCI Global Minimum Volatility Indexと同じ最小分散になるように最適化を行なう手法で、同150銘柄の最適化を行なう(最大ウエイト1%・最少ウエイト0.05%の制約付き)という手順で指数を作ります。
銘柄数は120~130程度になります。ETFコラムNo.38 新ETFの開発ふたたび|日興アセットマネジメントより引用
指数である『MSCIジャパンIMIカスタム高流動性高利回り低ボラティリティ』の名称を5つに分割してみるとわかりやすい…かな。
- MSCIジャパンIMI(MSCIジャパン+小型株)
- カスタム(銀行、その他金融、保険、REITを除外)
- 高流動性(一カ月の売買代金の上位400銘柄)
- 高利回り(配当利回りの高い上位150銘柄)
- 低ボラティリティ(最小分散になるように最適化、最大ウエイト1%・最少ウエイト0.05%の制約付き)
これら全部入りで『MSCIジャパンIMIカスタム高流動性高利回り低ボラティリティ指数』となっています。指数の名称で何1つ無駄な文字はありませんでしたね(;・∀・)
えむえすしーあいじゃぱんあいえむあいかすたむこうりゅうどうせいこうりまわりていぼらてぃりてぃしすう!\(^o^)/
4番目となる日本株高配当ETF
1ヶ月前にiシェアーズから国内3番目となる高配当利回りETFの登場がありましたので、今回の日本株高配当ETFで4本目となりました。
はじめての高配当ETFの日興アセットマネジメント
均等配分の野村アセットマネジメント
低コストで勝負のiシェアーズ
どの高配当ETFも個性的ですが、日興アセットマネジメントとしては2本目となる今回の『上場高配当低ボラ』はもっともスマートベータ色が強い個性的なETFとなっています。
2番となる日本株最小分散投資ETF
ミニボルは今年に入ってから聞くようになってきましたが、実際に投資できるETFとしてはiシェアーズに続いて2本目となっています。
(参考)ミニボル(iシェアーズ MSCI 日本株最小分散 ETF)がやってきたぞ
考察
アクティブファンドだと高コストになりがちで、ファンドマネージャーのさじ加減で(良くも悪くも)パフォーマンスに影響が及びますが、スマートベータは投資指標に委ねていますから低コストにもなるしETFとして上場できます。
将来的には、多くのアクティブファンドが駆逐されてETFによるスマートベータの時代が、1~2年でやって来るのではないかと感じています。
自分の現在の投資は、バランスファンドによる究極のほったらかし(丸投げ)になっていますので、年に4回ほど分配金が積み上がる今回のETFは注目していますが様子見です。
ただ高配当戦略そのものは好き(ブログタイトルに入れたこともあった)ですし、いつの日か手をくわえる楽しみが自動積立によるほったらかし投資を上回ることもあるかもしれません。
その時の日本株高配当ETFとしては第一候補という印象です。
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