
投資賢者の心理学 ―行動経済学が明かす「あなたが勝てないワケ」を読みました。
前回に読んだ本が同じ大江英樹さんだったので、2冊連続で同じ著者の作品を読んでいました。
『知らないと損する 経済とおかねの超基本1年生』|ブクログ
※こちらのほうが新作のようです
水瀬さんも半年ほど前に、投資賢者の心理学について書かれています。
「投資賢者の心理学」は、投資家が「心の落とし穴」にハマらないための解決策まで書かれた行動経済学本 - 梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)
今回の本は、投資をするにあたってよくある失敗などを解明した比較的最近の学問「行動経済学( 行動ファイナンス)」となっています。
いろいろな心理の落とし穴のような例を紹介していますが、どれも「知っておいたほうが得」で人間のもつ説明の付かない不思議な行動を知ることができます。
読んでいると投資家が失敗をする理由というのが様々あって、自分も同じように失敗をした経験を持っています。
(参考)管理人とよぴ~のプロフィール
本書の中では 失敗しないための案として いくつかの箇所でドルコスト平均法が登場します。
大江英樹さんの考え方と、自分のドルコスト平均法に対する考え方は非常に似ています。
(参考)ドルコスト平均法は有利でも不利でもなく都合がいいから使っています
バリュー平均法や、アセットアロケーションだけでなくどの口座に何の資産を入れればいいのかというアセットアロケーションの話など最近の話題もあります。
(参考)バリュー平均法の実用は難しい
行動経済学 についての本は、追求すればいくらでもあるのですが、基本的にはこの本1冊読めば十分と言えるほどの内容です。
そして大江英樹さん特有の読みやすさがあります。
本を読みながらつくづく思ったのですが 投資について知れば知るほどうまくなるのか?というよりは、投資の世界を追求すればするほど失敗する可能性があるものだという気がします。
プロでも市場平均に勝つことは難しいこの世界。
いっそのこと、投資について距離を置くようなスタイルで資産運用する方が精神衛生上よいのではないか?
そういう理由でも、銀行などからの口座引き落としで、一定期間ごとに一定金額で購入する「ドルコスト平均法」の「ほったらかし投資」は 最高の成果をもたらすわけではないでしょうが ストレスフリーになる最善の投資法の一つであると再確認しました。
投資の世界にどっぷりと入りたい人には、是非とも読んでおいたほうがいい内容です。
インデックス投資によるコツコツ投資をするひとにとっても、市場で勝つこと、市場で生き残ることはどれほど難しいのかを知ることができるいい1冊となります。
トップページのおすすめ本のところでも紹介しているのでそちらでもどうぞ。
投資賢者の心理学 ―行動経済学が明かす「あなたが勝てないワケ」 | ||||
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