
しばらくパソコンが使えない状況のうちに、日銀がマイナス金利の導入を決定していました。
今回のマイナス金利の導入により、メディアは様々なことを発信していると思われますが、長期投資をしている自分にとって何か投資戦略を変更するべきところはないか考えてみました。
預金金利 最低水準に マイナス金利 影響広がる 住宅ローンも低下 MMF一部停止|日本経済新聞
マイナス金利といっても銀行預金が減るわけではない
ニュースなどでマイナス金利と聞いて、銀行に預けている預金が減ってしまうのかと心配する人がいるかもしれませんが、実際は民間金融機関が日銀の当座預金に預けた時の金利(の一部※)がマイナスとなって手数料を払う現象です。
○ 民間金融機関 → 日銀
× 預金者 → 民間金融機関
現在でも限りなくゼロ金利ではありますが、「預金者 → 民間金融機関」がマイナス金利になったわけではありません。
いままで民間金融機関が日銀の当座預金に預けた(寝かせた)だけで労せずに得られた金利収入(の一部※)が、今後は逆転して支払っていくことになります。
専門家ではないので、表面上でしか語れませんが、日銀ホームページにある日銀当座預金残高を調べてみると、2015年12月末で2,530,193億円もあります。
この日銀当座預金の金利は現在0.1%(マイナス金利導入は2月16日以降)なのですから、253兆円にも膨れ上がった預金に支払っている金利は2530億円にもなります。
年々、日銀当座預金残高は増えていましたので、日銀が金利として支払ってきた金額も右肩上がりだったことでしょう。
今後は民間金融機関が日銀の当座預金に預けることが急激に減少していくのではないでしょうか?(既に減少している!?)
それが日銀の狙いのように感じます。
債券にとって金利低下は価格上昇なのだ

画像元 長期金利推移グラフ | 日本相互証券株式会社
今回のマイナス金利導入の決定で国債の金利は大きく変動しました。
国債(10年)を確認してみると金利が急低下していました。
債券の世界では金利低下とは債券価格の上昇となります。
国内債券インデックスファンドも今回のマイナス金利により、基準価額が急上昇しました。

画像元 <購入・換金手数料なし>ニッセイ国内債券インデックスファンド|投信まとなびより引用
急上昇と言っても、株式と比較すれば微小ではありますが、債券ファンドでこれだけ「跳ねる」のは珍しい光景かも。
マイナス金利詐欺には要注意!
日本でもついにマイナス金利の導入と聞いて『これはマイナス金利詐欺』が横行するだろうな…と感じています。
なにしろ高齢者にとって「超重要な預金」と「聞いたこともないマイナス金利」、これは不安を訴える詐欺師にとってドル箱キーワードにしか見えません。
情弱な人が狙い撃ちされるのは常ですが、高齢者の多数はどうしてもネット環境よりはワイドショーなどの片側通行のメディアのほうが中心です。
くれぐれも手の届く範囲だけでも自衛していきたいところです。
結局、何も変更なしということの再点検でしかない
そもそも、日銀と銀行の貸し借りの話であって、自分の給与引き落とし口座である銀行などの普通預金が少しずつ目減りしていくわけではありません。
さらには、マイナス金利だと言っても、国内債券クラスをどうにかすることも、自分の場合はバランスファンドを主要投資対象にしているので何も変更することができません。
(参考)ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)の積立を開始しました
(参考)SBI証券でNISA口座での投信積立を開始しました
仮に、バランスファンドではなく、個別のインデックスファンドでポートフォリオを築いていたとしても、『マイナス金利だから…』という理由から、国内債券アセットを縮小させるなど、資産配分を戦略的に変更することもないでしょう。
ちなみに日銀がにマイナス金利の導入を決定し1月29日は、管理人とよぴ~が遂に40歳となった記念するべき日でもありました\(^o^)/
さて、40歳となった管理人とよぴ~でありますが、過去には論語を読みまくった時期があります。
その論語には年齢について、このような一節があります。
先生が言われた。私は十五歳で学問に志し、
三十になって独立した立場を持って、四十になってあれこれ迷わず、
五十になって天命をわきまえ、六十になって人のことばが素直に聞かれ、
七十になると思うままに振舞ってそれでも道を外れないようになった。
論語によると40歳の自分は、不惑(ふわく)の域に達してるはずなので、自分もあれこれ惑わずにコツコツ投資を継続していく所存であります。
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