
店舗型証券会社の大和証券で、インターネット専用の「ダイレクトコース専用ファンド」というサービスがあります。
現在は大和証券投資信託委託が運用する「ダイワ・ノーロード 日経225ファンド(信託報酬0.50%)」「ダイワ・ノーロード J-REITファンド(信託報酬0.60%)」があります。
販売手数料無料で運用コストも及第点ですが、モーニングスターの新設ファンド情報を見ていたら他のアセットクラスのラインナップも充実してくる感じです。
2016/03/14に設定される5ファンドと既存の2ファンドの一欄
ダイワ・ノーロードTOPIXファンド | : | 0.50% |
ダイワ・ノーロード日経225ファンド | : | 0.50% |
ダイワ・ノーロード日本債券ファンド | : | 0.43% |
ダイワ・ノーロード外国株式ファンド | : | 0.70% |
ダイワ・ノーロード外国債券ファンド | : | 0.55% |
ダイワ・ノーロードJ-REITファンド | : | 0.60% |
ダイワ・ノーロードグローバルREITファンド | : | 0.70% |
一見悪くないインデックスファンド…だがしかし!
最初にダイワ・ノーロードシリーズのラインナップを見た時には『店舗型の証券会社でインターネット専用投信と言えども低コストを意識したファンドを売りだしたな』と思っていました。
しかしながら、詳細を見てみると致命的な欠陥が見えてしまいました(;・∀・)
それはおおよそ10年後にファンドの運用が終了する日(償還日)が設定されているのです!
もうね…販売手数料が無料とか、売却時手数料が無料とか、保有している期間中に支払うコスト(信託報酬)が通常の投資信託と比較して低いとか、決算が年1回とか…ぜんぶ台無しです。
参考 インデックスファンドの選び方はコストがすべてじゃない
10年後に「ダイレクトコース専用ファンド」がすべて償還されて存在しなくなるってどういうことなんでしょう!?
NISAで購入した投資信託の運用が終了する期間と重なるのかな?
運用が終了するやいなや、回転売買をすすめられたら…恐ろしや。。。
どうせネット経由で購入するのならネット証券のほうがいい
インターネット専用の「ダイレクトコース専用ファンド」とのことですが、大和証券も本気を出して勝負するのなら信託報酬も既存のネット証券で評価されているインデックスファンドの信託報酬と同等かそれ以上にしていくことも可能でしたが、実際は中途半端な印象でしかありません。
大和証券で購入するしか選択肢がないという境遇の人には償還日が無期限になることを願って購入するのも1つの手ですが、そもそも普通の人がインターネットを活用して投資信託を選べるような状況にあるのなら、ネット証券を活用するほうが低コストな投資信託にたどり着けます。
具体的なオススメ商品名は今回の記事では敢えて書きませんが、自力で調べることが手軽にできる時代に、表面だけよく見えるような投資信託や、それらを販売している販売会社は、中長期的には生き残っていけないのではないでしょうか。
スポンサーリンク
関連コンテンツ