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【1482】iシェアーズ米国債7-10年ETF(為替ヘッジあり)(信託報酬0.14%)が本日(2016年5月27日)から東証にて上場されます。

(プレスリリース)
ETFのトップ・ブランド「iシェアーズ®」が国内初の為替ヘッジ付き米国債ETFを東証に上場予定(PDF)

銘柄名iシェアーズ 米国債7-10年 ETF(為替ヘッジあり)
コード1482
対象指数シティ米国債7-10年セレクト・インデックス(国内投信用 円ヘッジ円ベース)
信託報酬0.14%以内
売買単位1口
分配方針年4回の毎決算時(1、4、7、10月の各11日)に経費等控除後の配当等収益の全額を分配
米国債券への投資となりますが為替ヘッジされているので、【1677】「上場インデックスファンド 海外債券(Citigroup WGBI)毎月分配型」や【1349】「ABF 汎アジア債券インデックス・ファンド」よりもリスクは抑えられていくのではないかと予想できます。

シティ米国債7-10年セレクト・インデックス(国内投信用 円ヘッジ円ベース)への連動を目指す国内初の為替ヘッジ付き米国債ETFとのこと。
ベンチマークの名のとおりに残存期間が7年以上〜10年未満の米国債券に投資します。

iシェアーズ 米国債7-10年 ETF(為替ヘッジあり)の信託報酬
画像元 iシェアーズ 米国債7-10年 ETF(為替ヘッジあり)有価証券届出書より引用

純資産総額が増えれば信託報酬が0.14%~0.13%(税抜)へと減る仕組みになっています。

参考までに記事作成時点での米国10年債券の金利は1.849%です。

日本国債10年の金利は-0.109%となっていますのでヘッジコストを度外視すれば、信託報酬0.14%以内(税抜)を考慮しても面白いETFだなぁ~といった印象。

iシェアーズ 米国債7-10年 ETF(為替ヘッジあり)の騰落率
画像元 iシェアーズ 米国債7-10年 ETF(為替ヘッジあり)有価証券届出書より引用

「iシェアーズ 米国債7-10年 ETF(為替ヘッジあり)」の有価証券届出書をみると、まだ設定されていないのですが、参考情報としてベンチマークの成績と主要指数との比較があります。

実際には、税引前の分配金再投資の計算で書かれているのとベンチマークにはコスト(信託報酬)がかからないので参考情報を鵜呑みにするには注意が必要ですが、リスクは国内債券~先進国債券の中間のイメージでよさそうです。

日本ではマイナス金利の影響からか雑誌メディアなどを見ても「貯金から投資へ」という流れを感じます。
プレスリリースを見ても今回のETFの投入についてこのように書かれています。

「マイナス金利政策導入に伴い、日本の投資家 においてはインカムを求め新たな投資機会へのニーズが高まっています。そのような環境を背景に、国内で初めて為替 ヘッジ付きの米国債ETFを提供することができることを大変うれし く思います。i シェアーズでは、今後も投資家の皆様のご要望 にお応えする新たなETFや広範な分散投資の選択肢の拡充に努めてまいります」



個人的にはマイナス金利だからという理由で、無理にでも株式投資や今回の「iシェアーズ 米国債7-10年 ETF(為替ヘッジあり)」を買わなければならないということにはならないのですが、東証に上場するETFのラインナップ拡充という意味では今回のETFは悪くないETFだな…という印象です。

しかしながら売り買いのボリュームとなる出来高や、「市場価格」と「基準価額」の乖離問題など東証の海外アセットへ投資する国内ETFはいくつか問題を抱えています。

iシェアーズは、バンガードやステートストリートなどの外資系運用会社の中でも東証での上場にもっとも積極的で非常に好感が持てます。

今回の「iシェアーズ 米国債7-10年 ETF(為替ヘッジあり)」のように多様なラインナップが、国内ETFを活性化させる起爆剤となってくれるのを期待します。

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