
画像元 第2章 なぜあなたは忘れてしまうのか?より引用
出口汪の「最強!」の記憶術を読みました。
表紙イラストのOLさん(26才)が印象的な本ですが、会話形式ですすむハルカさんの内容がぶっ飛びすぎ(ずれている)ていて面白い。
そういう意味で強く記憶に残るのは狙っているからなのか…。
「記憶術」というと一度覚えたら忘れないスキルのように感じますが、実際のところ忘れていくのを前提とした効率的な記憶の定着を狙っていて、非常に理にかなっている手法です。
あくまで普通の人が普通に修得できるスキルです。
記憶とは根性論ではなく、少ない労力で最大の成果を目指せるのが本書を読むとわかります。
子どもの頃から知っていれば…^^;
「記憶に対する一番のコツは、記憶しないことだ。」(P.184より引用)
この言葉で思い出したのが、以前に読んだことのある『あの人はなぜ、東大卒に勝てるのか』での鳩山邦夫さんのエピソード。
鳩山邦夫さんは「勉強をするときには最大のムダを省くべきだ」と語っている。勉強ができない人というのは、何か余計なことをしているというわけだ。
では、その「最大のムダ」とは何なのかというと、じつはそれが「考えること」なのだそうだ。
彼は受験生時代に、友人が数学の参考書を見ながら、問題が解けずに唸っているのを見て、自分のやり方が特殊なのだと気づいた。というのも彼は、それまで参考書を買った経験がなく、いつも問題を立ち読みしたらすぐに「答え」も見るようにしていたからだ。
問題がわからなくて考えている時間ほど無駄なものはない。だから、とにかく解答・解法をインプットするようにしていたというのである。第1章 思考のフィールドで勝つより引用
参考 翌日に漢字再テストがあったので一夜漬けのコツを教えて効果があったのか試してみた
頭のいい人は考えることが違うなぁ〜と思いがちですが、記憶するには記憶しようと強い意思を持たないことが大事。
誰だって好きな分野の事柄なら、辛い思いしなくたって「そんな無駄な知識はどうでもいいから、もっと勉強に使え!」と言われるくらい覚えちゃいます。
記憶術とは記憶しようと思う強い欲望からの脱却なのかも。
もちろん記憶したいことの事柄に対して「無関心」ではダメでしょう。
記憶したいと思える最強のメンタル順位はこんな感じでしょうか。
興味(ゾーン)
↑
情熱・挑戦(記憶したい欲が強すぎ)
↑
根性(一夜漬け)
↑
強要・怒り(覚えなきゃという仕事感)
↑
無関心(悪い意味で記憶しようと思わない)
「世界一無理のない勉強法」というサブタイトルに偽りはなかった。
それほど最初から最後まで楽しく学ばさせていただきました。
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