
楽天証券が最近話題のロボ・アドバイザーを活用したラップ口座「楽ラップ」を2016年7月2日からサービス開始します。
楽ラップ:ロボ・アドバイザー | 楽天証券
楽ラップでは、最初に無料診断の15個前後ある質問に答えるとロボ・アドバイザーが運用コースを提案します。
提案する運用コースが気に入れば、投資一任契約を結んで運用開始とのこと。
ステート・ストリートのインデックスファンド8本もラインナップ
先日紹介した楽天証券がラップ専用たわらノーロードを活用した低コストなラップ口座を準備中に続いて、以前に紹介したステート・ストリートから超低コストインデックスファンドが登場!の8本もラインナップに加わっています。
たわらノーロードとステート・ストリートの比較(信託報酬は税抜き)
たわらノーロード | 信託報酬 | ステート・ストリート | 信託報酬 |
たわらノーロード 日経225(ラップ向け) | 0.175 | ステート・ストリート日本株式インデックス・オープン | 0.18 |
たわらノーロード 国内債券(ラップ向け) | 0.135 | ステート・ストリート日本債券インデックス・オープン | 0.14 |
たわらノーロード 先進国株式(ラップ向け) | 0.205 | ステート・ストリート先進国株式インデックス・オープン | 0.21 |
ステート・ストリート先進国株式インデックス・オープン(為替ヘッジあり) | 0.22 | ||
たわらノーロード 先進国債券(ラップ向け) | 0.175 | ステート・ストリート先進国債券インデックス・オープン | 0.19 |
ステート・ストリート先進国債券インデックス・オープン(為替ヘッジあり) | 0.2 | ||
たわらノーロード 新興国株式(ラップ向け) | 0.35 | ステート・ストリート新興国株式インデックス・オープン | 0.29 |
ステート・ストリート新興国債券インデックス・オープン | 0.62 | ||
たわらノーロード 国内リート(ラップ向け) | 0.255 | ||
たわらノーロード 先進国リート(ラップ向け) | 0.3 |
為替ヘッジされた投資信託があるのがステート・ストリートの特徴。
国内・海外のREIT(不動産投資信託)を取り揃えているのがたわらノーロードの特徴。
同じアセットクラスを比較した場合、たわらノーロードのほうが低コストです。
気になるのはやはりコスト
楽ラップが取扱う投資信託が低コストであることはわかりましたが、ラップ口座として全体の手数料はどうなのでしょうか?
楽ラップは固定報酬型と成功報酬併用型から選択します。
固定報酬型 手数料のイメージ


成功報酬併用型 手数料のイメージ


成功報酬の金額 = 運用益の積み上げ額 × 5.40%(税込)
よく見ると資産残高の増加に応じて低コストになっていくのではなく、(1億円など)ある段階を超えると超えた部分に対しては新たな料金設定となっています。
住宅ローンの固定金利と変動金利のように正解はありませんのでどちらがお得かは言いません。
画像元 楽ラップの手数料についてより|楽ラップ|楽天証券
ラップ口座による間接投資より直接投資のほうが低コスト
元も子もない話でスイマセンm(_ _)m
楽天証券の「楽ラップ」はいままで見てきたラップ口座の中でも良心的な料金設定となっているのは間違いありませんが、ネット証券を口座開設できるほどの情報通ならば、直接投資信託を自らの手で選んで購入するほうが圧倒的に低コストです。
固定・成功報酬型の手数料のイメージをもう1回見てください。

もし自分でアセットアロケーションを組んで投資信託を積立投資するのならば、左側の「直接費用」のコストが発生しません。
右側の「間接費用」のファンド費用が「直接費用」となります。
投資の世界では「コストは確実、リターンは不確実」とよく言われています。
確実なマイナスリターンとなるコストをいかに少なくするのかが重要で、投資信託にかかる信託報酬の他に、ラップ口座のように投資顧問料や成功報酬が発生するのは直接インデックスファンドや低コストなバランスファンドを購入するより不利です。
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