
画像元 ベイビーステップ(10) (講談社コミックス)
eMAXISシリーズの信託報酬体系が変わります。
純資産の増加にあわせて段階的にファンド保有者の保有コスト(信託報酬)を引き下げることで還元していきます。
参考 三菱UFJ国際投信プレスリリース(2016/06/15)
『eMAXIS シリーズ』における“受益者還元型”信託報酬導入に関するお知らせ(PDF)
先日紹介したeMAXISシリーズに「豪州債券」「先進国債券(為替ヘッジあり)」「新興国債券(為替ヘッジあり)」が登場で紹介した3ファンドについては新たな信託報酬率の設定となっています。
プレスリリースによると今後は既存のeMAXISシリーズについても変わっていくとのこと。
Baby steps to Giant strides

画像元 『eMAXIS シリーズ』における“受益者還元型”信託報酬導入に関するお知らせ(PDF)より
今回の発表により、純資産残高が積み上がっていくほど、コストが低下することでファンド保有者に還元されていきます。
いままでのeMAXISシリーズは、純資産の増加とともに還元されていく対象が販売会社でした。

画像元 eMAXIS 新興国債券インデックスの信託報酬
参考 販売会社が強すぎるファンドは苦手だな(2013.01.12)
いまのところeMAXISシリーズ全ファンドを見ても、当面の目安である500億円の低下ラインに達したファンドはないのですが、積み上がることでコストが下がるのなら他社とのコスト比較においてファンドの乗り換えを検討している人にとって引き止める理由になるかもしれません。
現状のeMAXISシリーズの信託報酬から0.04%引き下げても「たわらノーロード」や「購入・換金手数料なしシリーズ」には及ばないのは残念ではありますが…。
それにしてもネット証券で販売されているインデックスファンドシリーズの中でも、eMAXISシリーズは設定時から純資産が増加後の信託報酬についても言及されていたので、信託報酬の引下げについて一番消極的だと思っていました。
そんなeMAXISシリーズも販売会社目線から投資家目線(顧客目線)に切り替わりました。
SMT(旧STAMや購入・換金手数料なしシリーズ)などいくつかのファンドでは信託報酬の引き下げ実績はありましたが、昨日までの当たり前だった慣習や常識がひっくり返っていく瞬間の目撃者となった感覚です。
こういうのはなんて言うんだっけな…あっ!まさにパラダイムシフトです。
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