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NISA(少額投資非課税制度)に長期積立枠の創設することを来年度の税制改正要望に盛り込むと金融庁は求めているようです。

  • 投資上限が年120万円で非課税期間は5年(現行)
  • 投資上限が60万円で非課税期間20年(今回の要望案)
  • 利用者はどちらかを選択する制度設計(併用は認めない)

NISAに長期積立枠を創設、金融庁が月末要望へ=関係筋 | ロイター

金融庁は、少額投資非課税制度(NISA)に長期積立枠を創設することを月末に公表する来年度の税制改正要望に盛り込む。関係筋が18日、明らかにした。

NISAに長期積立枠 政府、非課税20年軸に調整  :日本経済新聞

政府は利用が伸び悩んでいる少額投資非課税制度(NISA)をテコ入れする。毎月少額を積み立てたい人のために新たな枠を設ける調整に入った。

盛り込まれた内容はたしかに現行の制度と比較すると改善といえます。
実際に自分も年120万円ある非課税口座枠を使いきれません。

もちろんトレーダーの如く、市場のボラティリティに上手いこと売買すれば元手が30~40万円でも売買回転率が3~4回転で非課税口座上限の120万円に到達することは簡単です。
ただ…売買が面倒くさいのと、その時点での売買が成功だったのかの検証をするのが面倒くさいのとで、NISAと言えども「ほったらかし投資」でありたいと考えています。

コツコツ投資で上限を使い切るNISAがちょうどいいのです。
分配金が出ちゃうと予定が狂っちゃうから無分配を継続しているファンドでね♪

NISAが誕生したころはテレビのCMなどでもよく見ることができたので認知度が高かったのかもしれませんが、最近は知る人だけが知る制度となってしまいました。

使い切れていない非課税枠よりは、使いやすい非課税枠にして「細く長く」に改善。この変更自体は自分も賛成です。

利用者はどちらかを選択する制度設計(併用は認めない)とのことなので、来年度の税制改正で要望案が通れば今までより複雑化します。

NISAの普及には誰にでも理解しやすいようなシンプルさが重要だと自分は思っているのですが、現行の撤廃ではなく選択肢の追加のような複雑化では真逆の方向になってしまうことにも…?

もともとNISAは証券税制の10%軽減税率が2013年12月末で終了とともに始まっていますが、証券優遇税制の頃の上場株式等(売却益や配当、投資信託の分配金など)のが10%のほうがシンプルでした。

それでもNISAで進むとなった以上は(盛り込まれた内容はたしかに改善といえますが)、求めることはNISA制度の恒久化(来年度の税制改正要望に盛り込む方針!)とともに非課税期間の無期限化です。



(追記 2016年8月26日)
非課税期間とNISA制度をどちらも「恒久化」と書くと読んでいて混乱してしまうので、制度については「恒久化」、期間については「無期限化」と書き方を変えました。


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