
日興アセットマネジメントから「上場インデックスファンド米国債券(為替ヘッジあり・なし)」の2本のETFが設定されました。
2016年8月31日から東証で上場されて売買できるようになります。
ファンド名 | 愛称 | コード | 指数 |
上場インデックスファンド米国債券(為替ヘッジあり) | 上場米債(為替ヘッジあり) | 1487 | S&P米国債7-10年指数(TTM、円建て、円ヘッジ) |
上場インデックスファンド米国債券(為替ヘッジなし) | 上場米債(為替ヘッジなし) | 1486 | S&P米国債7-10年指数(TTM、円建て) |
参考 上場米債|日興アセットマネジメント
売買単位 | 1口 (20,000円程度:2016年8月29日現在) |
決算日 | 毎年1月、7月の各10日 |
信託報酬 | 年率0.16%(税抜) |
無理矢理まとめるとこんな感じ。
- マイナス金利になってからの利回り志向が強まった
- 投資家の要望は「配当は高く」さらに「価格変動性は低く」そして「流動性が高いこと」
- 機関投資家に米国債ETFを聞くと、かなり好感触だった
日本国債は、数年前にETFを立ち上げようとしたところ、価格変動性が低くすぎる、機関投資家は日本国債であれば十分に直接売買できるといった理由で、その立ち上げをあきらめた経緯がありました。
さらっと国内債券ETFの開発と断念した経緯についての話もありますね(;・∀・)

画像元 販売用資料より
販売用資料(PDF)によるとS&P 米国債7-10年指数のトータルリターン指数累積パフォ-マンスはこのようになっています。
日米の短期金利差の分だけヘッジコストがかかりますので、長い期間をかけると「円建て、円ヘッジ」のほうが少しずつ劣後していくのがわかります。
「上場インデックスファンド米国債券(為替ヘッジあり)」はETFですので、さらに信託報酬のコストがあるのでS&P 米国債7-10年指数のトータルリターンに及ばなくなります。
もちろん今回の2本の「上場インデックスファンド米国債券」はどちらも信託報酬0.16%ですので、平均的な投資信託と比較すれば非常に低コストではあるけれど。
投資家の要望の「配当は高く」さらに「価格変動性は低く」そして「流動性が高いこと」って…低金利の時代にどれだけ高望みしているんだって話ですが、こういうニーズがあるから株や債券を通り越して怪しい投資話にのってみるカモがいるのかもしれませんね。
株式でこのニーズなら同じく日興アセットマネジメントが運用している「上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティ」【1399】も候補になっても良いような気がします。
参考 上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティ(1399)が登場!これは(・∀・)イイ!!
あとは東証でまだ存在していない「グローバル生活必需品セクターETF」を設定してくれたら『これを待っていた!』というディフェンシブ銘柄好きな投資家は注目しそうですがどうでしょ?
「上場インデックスファンド米国債券」が、機関投資家の売買で活発になれば個人投資家にも買いやすい状況になることでしょうし、息の長いロングセラー商品になることを期待します。
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