男なら背中でいいね!

金融庁のホームページで「金融行政方針」の進捗状況や実績等の評価を「金融レポート」として公開されています。

森信親金融庁長官になってから金融庁が変わったとの話を見聞きします。
「金融レポート」を拝見すると個人投資家目線での指摘も多く大変面白い内容でした。

「主なポイント」よりも全体版のほうが業界の古い慣習にメスを入れていたりと鋭い指摘がありオススメです♪

平成27事務年度 金融レポート(PDF:4,238KB)
平成27事務年度 金融レポートの主なポイント(PDF:566KB)

今回の金融レポートで投資家に有用な箇所をを山崎元さんが端的に解説されています。

金融庁がダメ出しする運用商品ワースト3|山崎元のマルチスコープ|ダイヤモンド・オンライン
先般、金融庁から「平成27事務年度版 金融レポート」が発表された。森信親氏が長官に就任して以来、金融庁が従来のやや金融業界寄りの立ち位置を、顧客寄りに修正したこともあり、なかなか面白いレポートになっている。

森信親金融庁長官の行動力に脱帽!


毎月分配型投資信託やファンドラップなど投資家の利益になっていない金融商品に対して「ダメ!」と言ってきた森信親金融庁長官は珍しい存在かもしれません。

普通は販売会社など金融業界寄りなスタンスでいるほうが自身の地位も揺るがないものになるはずなのですが後で書く「国益への貢献」を愚直に実行しています。

森信親金融庁長官について山崎元さんや菟道りんたろうさんが詳しく書かれています。

投資家の利益を重視する「異色の金融庁長官」を応援しよう|山崎元のマルチスコープ|ダイヤモンド・オンライン
『文藝春秋』(最近話題の『週刊文春』ではなく月刊の方だ)の5月号に、「銀行は『半沢直樹』を見習え」というタイトルで、金融庁の森信親(もり・のぶちか)長官の談話を金融ジャーナリストの浪川攻記者がまとめた記事が載っている。

『週刊エコノミスト』2016年7月26日号は“買い”だ―森信親金融庁長官のインタビューは必読 - The Arts and Investment Studies
今週発売の『週刊エコノミスト』2016年07月26日号が非常に面白いです。特集「ヤバイ投信 保険 外債」は定期的に取り上げられるテーマですが、注目は森信親金融庁長官のインタビューが3ページにわたって掲載されていることです。

金融レポートの最後に書かれた金融庁の改革が熱い!


「平成27事務年度 金融レポート」は全部で123ページのボリュームですが、P.118から最後の「金融庁の改革」と書かれた決意表明にシビレました。

これまでの金融行政においては、金融・経済の環境変化にもかかわらず、日本の金融危機後の経験を踏まえた、いわゆる「金融処分庁」の発想から抜けられていなかった面がある。
今後の金融行政においては、こうした点を強く意識し、「金融育成庁」への転換を進めていくため、時代とともに変わる行政課題に的確に対応していくことが重要である。

平成27事務年度 金融レポート(P.118より引用)


「金融処分庁」とは何か起こった場合のリアクションでしかありません。
「金融育成庁」は能動的により良くしていこうというポジティブな決意が感じられます。

金融を取り巻く内外の環境変化に行政対応が遅れることのないよう、民間金融・経済の実情を的確に把握し、金融行政に対し外部からの意見や批判等が常に入る「開かれた体制」を構築することが必要である。
加えて、金融庁職員一人ひとりが、「国益への貢献」を追求し、困難な課題にも主体的に取り組む中で、金融庁が組織として高い成果を出していくために、金融庁職員自身の意識改革等の取組みも不可欠である。

平成27事務年度 金融レポート(P.118より引用)


森信親金融庁長官が素晴らしくても孤独の中での戦いでは埋もれてしまいます。
金融庁が組織で「国益への貢献」を追求…是非とも実現して欲しいところです。熱烈支持!

そう言えば金融庁が個人投資家の意見をもっとも聞いてくれていた


このブログでは過去に何度かアンケートを作成して金融庁に届けたことがあります。

 参考  投信が無分配であると税制上問題視されるのが問題(2013.05.12)
 参考  俺たちの投信無分配要望意見が担当大臣に読まれます(2013.05.30)
 参考  個人投資家が望むNISAをいつ金融庁に伝えるの?今でしょ!(2013.06.02)
 参考  NISAの件で金融庁と財務省から連絡きました(2013.06.13)

国税庁・財務省・自民党・金融庁…政治に詳しくない自分に皆の支援により届け先のアイデアを指摘してもらい手当たり次第届けた結果…金融庁が反応の早さや真摯さなどで一番好印象だった記憶があります。

いつか「インデックス投資ナイト」や「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year」などの個人投資家によるイベントで森信親金融庁長官を拝見してみたいものです。(無茶ぶりww)

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