
1年前にバンガードの新興国株式ETFであるバンガード、バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF(VWO)のベンチマークに小型株と中国A株を追加すると発表しました。
当時は数か月かけて段階的に移行すると説明されていましたが、2015年11月から移行を開始して約10月の期間をかけて米国東部時間2016年9月19日の取引から「FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)」への連動が開始されます。
段階的に時間をかけることはコスト的に有効
VWOは今回の中国A株の追加だけでなく、当時のMSCIからFTSE指数採用にともなって韓国の新興国から除外(FTSEでは先進国)の時にも段階的に時間をかけてポートフォリオの中で2位のシェアを占めていた韓国を投資家に余計なコストをかけることなく移行させました。
今回の中国A株や小型株の追加などベンチマークの中身に変化が起こる場合でも段階的に時間をかけて移行すればコスト的に有効であることが再度証明されました。
バンガードの手法は個人投資家のポートフォリオ変更にも応用できる
一般的に大きく資産配分を変更するには大きな比率をしめるアセットクラスを売却し足りないアセットクラスを埋めるリバランス作業が行われます。
これを大きな資産配分はそのままに、全体のポートフォリオからの分配金を足りないアセットクラスへ再投資※したり毎月の積み立てファンドを大きすぎる資産の積立を停止し少ない資産へ多めに積立投資設定することによって売買手数料をノーコストでおさえるノーセルリバランスという手法もあります。
※分配金を受け取る口数指定購入のETFなどの場合
コストはリターンに確実に直結するので大胆な行動は控えたいものですね(^^)
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