
以前に「iシェアーズ MSCI ACWI ETF」(ACWI)と「iシェアーズ グローバル生活必需品 ETF」(KXI)を比較したことがあるのですが、前回が2009年~2013年までの期間でしか比較できなかったので今回はアップデート版です。
参考 GPIFは高ROEより生活必需品セクターを重視するべき(2014-06-22)
「iシェアーズ MSCI ACWI ETF」(ACWI)と「iシェアーズ グローバル生活必需品 ETF」(KXI)はともにブラックロックが運用する海外ETFです。
今では外国株取引開始の手続きをすればネット証券で海外株式(米国株式や海外ETFなど)を特定口座やNISA口座で取引きすることも可能です。
ACWIとKXIをザックリ解説
「iシェアーズ MSCI ACWI ETF」(ACWI)は日本を含めた先進国と新興国の大型・中型株式で構成された海外ETFです。
指数こそMSCIとFTSEの違いがありますが概ねバンガードのVTと同様です。
個人的にはバンガードのVTのほうが低コストで小型株を含むのでオススメ。
2016年現在の総経費率は0.33%。
「iシェアーズ グローバル生活必需品 ETF」(KXI)は生活必需品セクターのグローバル株式で構成された海外ETFです。
生活必需品セクターETFはバンガード(VDC)もステート・ストリート(XLP)もありますが米国市場に限定されます。
アメリカ・イギリス・スイス・日本・フランス・オランダ…とグローバル株式で構成しているのは(KXI)のみです。
2016年現在の総経費率は0.47%。
ACWIとKXIのトータルリターン比較(2009~2015年)

2009 | 2010 | 2011 | 2012 | 2013 | 2014 | 2015 | |
ACWI | 35.24 | 12.32 | -7.6 | 15.99 | 22.91 | 4.64 | -2.39 |
KXI | 22.85 | 13.02 | 9.21 | 13.4 | 19.93 | 6.74 | 6.12 |
(ACWI)iシェアーズ MSCI ACWI ETF
(KXI)iシェアーズ グローバル生活必需品 ETF
2011年以前の年次データは前回作成記事より
2008年(リーマンショック)の年次データが欲しいなぁ…。
グローバル生活必需品セクター連動インデックスファンド出てこいや!
前回調査した時も全世界株式インデックスである(ACWI)より、リスクは低くリターンも安定している印象がありましたが、今回の調査でも前回と同じ結論になりました。
まだ7年間の比較でしかありませんが年次でマイナスになったことがないのは株式に全力で投資をしていることを考えると驚くべき成績ではないでしょうか?
もちろんACWIのほうが年単位でみるとハイパフォーマンス(2009年の+35.24%)を記録するなど目を見張るところはありますが、ハイパフォーマンスの代償と呼ぶには大げさかもしれませんが2011年・2015年はマイナスリターンとなっています。
ハイリスクの代名詞である新興国株式も含むACWIですから単純比較はフェアではありませんが…。
記事作成で「iシェアーズ グローバル生活必需品 ETF」を調べてみたら設定日が2006/09/12であることに気付きました!
そうです!
期間が10年の年率リターンがホームページで確認できるようになったのです!
パチパチパチ!10周年オメ!
iシェアーズ グローバル生活必需品 ETF(2016年9月末時点)
1年 | 3年 | 5年 | 10年 | 設定来 | |
トータル・リターン | 14.14 | 8.82 | 12.46 | 9.32 | 9.24 |
リスクも公開してくれると嬉しいのですが残念ながらありませんでした。
ブラックロックのホームページでは3年での標準偏差(リスク)だけがあり10.10%とのこと。
ドルベースでのリスクなので実際には円建て換算するときに為替リスクも盛られますので12~13%程度がグローバル生活必需品セクターETFのリスクといったところでしょうか?
グローバル株式インデックスに投資するとリスクはザックリ15~20%程度はとることを考慮すると、グローバル生活必需品セクターの比較的低いリスクは魅力的です。
定期的に書いている感じになりつつありますが、各運用会社のインデックスファンドシリーズには高配当株式指数に連動するインデックスファンドもあります。
参考 たわらノーロードplusの誕生!まずは低ボラティリティ高配当戦略の登場!(2016-02-28)
参考 SMT米国株配当貴族インデックス・オープンとSMT日本株配当貴族インデックス・オープンが登場します(2016-08-16)
ならばグローバル生活必需品セクターに連動するインデックスファンドも不可能ではないはず。
グローバル生活必需品セクター連動インデックスファンド出てこいや!
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