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投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2016で3連覇を達成
した<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドが2016年11月10日におけるファンドの運用実績とベンチマークとの乖離が、通常の水準と比較して大きくなっていたことはレポートも出て話題になりました。

もう昨年の話と時間が経過して、一段落がついたところなのであらためて当時のことを思い出しながら現在感じていることを書いておきます。
 参考  まだまだマザーファンドの規模が小さい<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド - The Arts and Investment Studies

菟道りんたろうさんの記事にあるように、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドの第3期(2015年11月21日~2016年11月21日)運用報告書時点で、マザーファンドの純資産残高は624億円しかありません。

そのうち356億円は<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドなのだから、マザーファンドの半分以上を占めていることになります。

それに引き換え、ライバルの「たわらノーロード先進国株式」は2426億円と4倍ほどあり、69本のベビーファンドがぶら下がっていて圧倒的なマザーファンド規模となっています。

ニッセイの乖離問題であったマザーファンドに大きな資金流入が見込まれても、マザーファンド規模が大きければ相対的に小さな資金流入になるので、ファンドマネージャーのインデックス運用も安定しやすくなるでしょう。

例えるなら60億円の資金流出入があっても、ニッセイAMだと10%ものインパクトになるのですが、AMOneのマザーファンドでは2.5%程度の影響でしかありません。

例えるなら6速ギアの自転車や自動車で言えば、停車時から1~3速とシフトアップしている最中なのがニッセイAMで、6速ギアで省エネ安定走行をしているのがAMOneのマザーファンドです。

設定間もない頃や、今回の例のようにファンドの純資産規模が小さい頃には注意が必要とは投資信託の世界ではよく聞かれていたことです。

昨年(2016年11月10日)に起こったこの事実を見て、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドから他ファンドに乗り換えることはアリでしょう。

誰かが<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドの純資産残高を育ててくれたのを確認してから、自分自身でも買っていくこともアリでしょう。

自分が育てていくことを前提で<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドを最初から買っていくこともアリでしょう。

ただ、先ほど書いたようにファンドやマザーファンドの純資産規模が育っていないうちは、ベンチマークとの乖離は起こりやすい現象でもあります。

起こりやすい現象が実際に起こってしまった場合、繰り返し問題を起こすのはもちろんダメですが、鬼の首を取ったように反旗を翻すのではなく、せめてファンドが500億・マザーファンドが1000億など純資産残高が大きくなるまでは寛容でありたいと考えています。
※個人的な感想であり誰かに強要するものではありません

なんにせよ何千とある誰の目にも触れないファンドばかりの中で、注目されているということは幸せなファンドだな…とも思います。

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