
昨年末にS社の配達員が、繁忙期のイライラから荷物や台車を放り投げる動画が話題になりました。
年明けの現在の物流は年末に比べると少ないので、むしろ「暇」な時期なのですが、お中元・お歳暮といった繁忙期になると、毎回パート募集などをして対応をしているのですが、まったく追いつかないというのが現状です。
そんな宅配の現状ですが、ヤマト運輸が強気の労使交渉をしています。
ヤマト運輸の労働組合が2017年の春季労使交渉で初めて宅配便の荷受量の抑制を求めたことが22日、わかった。人手不足とインターネット通販の市場拡大による物流危機で長時間労働が常態化。「現在の人員体制では限界」として、要求に盛り込み、会社側も応じる方向だ。ヤマト、宅配総量抑制へ 人手不足受け労使で交渉|日本経済新聞
具体的には、ネット通販会社など割引料金を適用する大口顧客に対して値上げを求め、交渉が折り合わなければ荷受けの停止を検討する。ヤマト、宅配総量抑制へ 人手不足受け労使で交渉|日本経済新聞
Amazonに限らず、大口顧客の大企業様は是非とも適正な運賃をお支払くださいませませ。
プレミアムフライデーのように早く帰って社員が消費を喚起することより、会社が適正な運賃が下請けに流れるほうが健全な流れじゃないのか!?という気持ちのほうが強いです。
参考 ネット通販を利用するにあたって物流関係者からチョットしたお願い・マナー
さて、話は戻ってAmazonの件ですが以前にコンビニ受取りを指定するべきと提案しましたが、実際にAmazonや楽天市場でネットショッピングをしても、届出先にコンビニを選べる商品はサイズなどの問題である程度限られていたり、コンビニのバックヤードがせまいのでコンビニ側としては困っていることをツイートなどで知りました。
さて、どうしたものか。。。
外回りしている自分の感覚では、コンビニの出店競争が落ち着いてきたのか最近はコンビニの閉店やリニューアル工事などを街でよく見かけます。
この閉店して現在テナント募集中をしている物件をAmazonは買いまくって、小さな実店舗を増やしていくのはどうでしょうか?
仮に店舗名を「Amazon Go and GET」とします。
「Amazon Go and GET」ではスマホやパソコンで買い物をした商品の無料預かり所であり、店内ではカテゴリ別の人気ランキングを発信していたり専用端末で直接注文(プライム会員と同等に当日店舗着)も可能にすれば、買い物は現金主義の人や普段ネットショッピングをしない層にも興味をもつかもしれません。
スマホやパソコンによるAmazon利用の場合、注文画面での配達先デフォルトを、自宅住所にするのではなく近所の「Amazon Go and GET(仮)」にすれば、多くの利用者が「Amazon Go and GET」を指定するでしょう。
選択肢の中から近所の実店舗を選ぶのではなく、自宅までの配送は選択肢で選ぶのがキモ。
これにより自宅住所までの配達を商品の料金に関わらず完全有料化。
もしも指定日・指定時間なのに不在の場合は、再配送に小額でも追加の手数料を徴収。
Amazonプライム会員の配送料無料は変わらないものの、Amazon側の支出で個人宅用の宅配ボックスを設置を義務化。
米国ではドローンを飛ばして配達する実験が進んでいますが、日本では違う方向性も検討してほしいものです。
Amazonと宅配業者とネットショッピング利用者。
それぞれ少しずつ歩み寄れば、どこか1つだけの負担が大きすぎることもない。
ラストワンマイルまではAmazonなどのネット通販やヤマト運輸などの宅配業者が何とかする。
ラストワンマイルはネットショッピング利用者が「宅配ボックスの設置」をしたり「適正な配送料の負担」をしたり「届いた商品を取りに行く」なり何とかするところまで来ていると感じたニュースでした。
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