
マンガでわかる 魔法のほめ方 PT: 叱らずに子どもを変える最強メソッドを読みました。
「やればできるじゃない!」
皮肉まじりに子どもをほめたことありませんか?
「さすがお姉ちゃん!」
「もうお兄ちゃんなんだからしっかりして!」
誰かと比較したことありませんか?
「あれ?もう寝る時間じゃないの?」
「ご飯食べないの?」「起きないの?学校休みだっけ?」
疑問で話しかけたことありませんか?
「あとでおもちゃ(お菓子)買ってあげるから言うこと聞いて!」
その場しのぎのために悪い行動に褒美を与えたことありませんか?
少なからずこんな光景は見たことあります。
もし例文を見て思い当たる節があり、子どものことで悩んだり苦しんだりした経験がある人は…是非とも一回読んでみて欲しい本(90%以上マンガ)でした。
そして安心してください。
子どもを大切にしているからこそ悩んだり苦しんだりするのです。
この本で学べるのは才能や優しさではなく、訓練で後天的に身につける「ほめる技術」です。
マンガの部分だけでも全体を追えるので30分くらいで内容は理解できる。
最初は「子どもをもっとほめてあげましょう」「PTの基本は子どもをほめて導く」とキレイ事ばかりで読んでいて諦めてしまうかもしれない。
…ただ、その先のノウハウは「なるほど!」と新たな発見や気付きもあり役立つものばかりでした。
ほめて育てるとは子育ての中でよく見聞きするけれど、実際にはほめる場面より叱りたい場面のほうが多いのも現実。
しかしPTでは「ほめる」の反対語は「叱る」でも「罵る」ことでもなく「無視する」が正解!
これは新鮮な発見でした。
マンガ(文中)を読めば理解できますが、ポイントは感情的に無視をするのではなく「減らしたい行動」だけを技術的に無視をすること。
「増やしたい行動」だけをほめていけば自然と「減らしたい行動」は減っていく。
(雑感・感想)
無視は手段であって目的ではないことを知れば、その先にある成長(ほめるタイミング)のためにいま無視をしている自分が楽しくなれるのではないでしょうか。
最近の風潮は「ほめて育てる」が主流で「厳しく叱る」ことは過去の話です。
叱ることの効果がないというのは、自分の子ども時代の体験などから想像はつきますが、「ほめて育てる」だけが正しいということにも違和感がありました。
ペアレントトレーニング(PT)で大事なことに「上手にほめることができなければ無視に効果がない」という当たり前の事実がありました。
逆に考えると「減らしたい行動を正しく無視できなければ、増やしたい行動を上手にほめることにならない」と言うことです。
「いつもほめてくれる人がある行動だけ決まって無視をする」
そこに子どもに発見と学びがあることでしょう。
「いつも無視する人がある行動だけほめてくれる」
これも上記ほどではないにしろ効果がありそうです。
「いつもほめてばかりいる人」
「いつも無視ばかりで子どもに関心がない人」
是非ともこのマンガを読んで子どもの変化(成長)を楽しんでほしいところ。
そう考えていたら、叱るという行為が短期的で楽チンな発想に見えてくる。
言うことを聞かせるためにモノを与えたり強い口調で言いきかせるのは短期的(その瞬間)には効果があっても長期的にはダメな仕組みなことがわかる。
子育てがうまくいかない時は、自分の行動をふりかえるためのコーヒーブレイク。
軽い気持ちでサクッと読めるマンガが一冊あるのは、良い気分転換にもなるしオススメです。
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