
最近、米国株式に集中投資するブログを見ることが多くなってきた気がします。
フクリさんのブログで、米国株式のみに投資する風潮をどう見ているのか?という提案があったので自分も書いてみました。
参考 (インデックス投資の疑問) 株式はアメリカのみに投資をすればいいと思いますか? | フクリの海外ETF長期投資ブログ
…なので米国の個別株投資もあわせて書いています。
そしてこのブログは、インデックス投資による国際分散投資を基本としています。
…なのでそもそも論点が噛み合わない場合がありますのでご了承願います。
まず、最近になってなぜ米国株式投資が流行ってきたのかというと、米国株式を選択するインフラがネット証券を中心に低コストで投資できるようになったことが大きいのではないでしょうか?
ネット証券の外国株取引の手続きをすれば、英語がわからなくても米国の超有名な企業に低コストで直接投資できます。
いまや特定口座にも対応していて、以前に流行した中国株投資のような海外株式投資の事情とはだいぶ違います。
さて自分の場合ですが、株式投資は米国を含む先進国株式というアセットクラスを基本にしています。
参考 日本人だけど外国株式インデックスを基本にしている理由
[為替リスクはないけれど国内集中] < [為替リスクはあるけれど23ヶ国に分散]
これが理由です。(詳しくはリンク内を参照)
この表現でいくと今回のテーマは[為替リスクがあるけれど米国集中]となります。
世界をリードするエクセレントカンパニーが数多くあることは感じます。
ただ…将来そうなるであろう企業や、永続的にエクセレントであり続ける企業を発掘して、適切なタイミングで投資する能力が自分にあるのかというと…ない(;・∀・)
欲張らないことで、いままで10年以上も投資や投資ブログで長生きできました。
どこか単一国に賭ける行為であったり倒産リスクもある個別株投資は、成功すれば素晴らしいリターンを生みますが、リターンとリスクはトレードオフの関係です。
自分の許容も個別銘柄ポートフォリオの管理も維持していく自信がありません。
米国株式を中心に投資をしている人のブログを見ると、非常に研究熱心であることが伝わってきます。
「ほったらかし投資」「国際分散投資」「インデックス投資」といわれるカテゴリーでも研究熱心であることは大事なことですが、生き残るために絶えず学んでいくべきか…と言えばチョット違うかも。
最初こそ必要最低限かつ基本的な知識は必要ですが、そこから先はパフォーマンスの向上を期待できるお宝情報が隠されているわけでもなく、むしろ投資の仕組みが完成すれば株式市場から少し距離をとったほうがよいこともある禅問答のような世界です。
そんな「ほったらかし投資」のメリットを最大限に享受するためにも、米国のみに投資するのではなく、より広域な先進国株式を中心に投資して「欲張らないこと」を意識しています。
たとえこの先、米国株式のリターンが他国より勝れていてもそれはそれでいい。
むしろ日本人ですら米国株式にここまで積極的に向かっている現象は、ちょうど10年前のサブプライムショック前の活気に満ちた米国と重なってちょっと怖い気もします。
まぁ…米国が景気後退したら、日本や欧州はそれ以上の不景気となるリスクもありますけれどね(;・∀・)
フクリさんの記事ではボーグル氏の「米国に賭ける」という引用があります。
ボーグル氏は「米国が最良の投資先だと考えている。恐らく世界で最も技術志向の国だ。
私は米国が世界のどの国や地域よりも良好なパフォーマンスを生むことに賭ける。
経済が長期的に最強になる国に投資するというシンプルな賭けだ」と述べた。引用元:(インデックス投資の疑問) 株式はアメリカのみに投資をすればいいと思いますか? | フクリの海外ETF長期投資ブログ
米国推しのボーグル氏の場合は、為替リスクのない自国民であるのに対して、日本人の場合は為替リスクのある海外株式になりますの参考になっても鵜呑みにはできません。
米国は間違いなく世界における重要な国ですが、世界の国々の中のひとつに過ぎないという認識です。
(おまけ)
この手の投資スタイルの是非というのは、対立関係になったり、自分の主張の相手側をバッシングするようになりがちなのですが、米国集中投資側と国際分散投資側がお互いに敵意を向けるのではなく主張をしあっています。
フクリさんのブログで多くのブロガーさんの主張を読んでいても変に落とし合うものでもなく読んでいて気持ちがよくなりました。
米国株式投資にシフトしたエルさんとは何度か飲みの機会で本の話や投資の話題で語り合った旧知の仲ですし、古くから米国株式への投資をしていたまろさんとは何度かランチを共にして個別株投資の話題を聞かせていただいたりしました。
米国株式投資家のブログは読んでいて面白いしためになることもあります。
投資スタイルこそ違いますが、遠そうで近い存在なのかもしれません。
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